TOCHIGI Le Beausset Motorsports

SUPER FJ
http://lebeausset-motorsports.com/

里見は2位でゴールするも無念のペナルティ。
武村はファステストラップを記録し3位、初表彰台を獲得。

スーパーFJもてぎ選手権第5戦
8月31日
ツインリンクもてぎ 4.801km

 とちぎル・ボーセモータースポーツが挑むカテゴリーのひとつ、スーパーFJもてぎシリーズ第5戦が、8月31日にツインリンクもてぎ(栃木県)東コースで、1日で予選・決勝を行う1デーレースとして開催され里見乃亜と武村和希が出場した。今回は2ヒート制レースとして予選の後に決勝のグリットを決める第1ヒート。そして決勝となる第2ヒートが行われる。前戦は里見がしぶとく走りきり3位、武村もラスト1周まで2位を快走しており、それぞれの今季の初優勝と目指すタイトル獲得に向けて重要なレースへと臨んだ。

予選
8月31日(日)
天候/くもり コース状況/ドライ

 第4戦から1ヶ月のインターバルを経て行われた第5戦は、東コースでの開催。バックストレートがスタート地点となり最終コーナー手前をショートカットし、ホームストレートから4コーナーまでは走行しないコースとなる。ショートカット区間は普段使われないコースで路面はスリッピーなのに加え、登り坂でブラインドコーナーとなり、ドライバーの力量がより問われるコースレイアウトになる。

 このレースウィークは、土曜日から練習を開始。いつもと違う東コースを攻略すべくテスト走行を行い、迎えた決勝日。雲は厚く広がってはいるものの、ところどころに青空も見える空模様、ドライコンディションで予選を迎えた。

 2人のドライバーとも、コースインすると序盤からタイムを詰めていく。里見は3周目に早くも2分29秒台に入れ、翌周から毎周タイムアップし9周目に29秒138とベストタイムを更新。3番手から第1ヒートに臨むことになった。一方の武村も4周目に早々に29秒台に入れると、後半最後のタイムアタックの12周目に29秒243までタイムアップし4番手に。里見と並ぶかたちで2列目から第1ヒートへと臨むこととなった。

第1ヒート
8月31日(日)
天候/くもり コース状況/ドライ

 予選から約3時間後に迎えた第1ヒートは8周のレース。この第1ヒートの結果で第2ヒートのグリッドが決められる重要なレースとなる。

 里見は、スタートの滑り出しは良かったものの、2速へのシフトミスで失速し、1コーナーを6番手で通過。武村は、スタートで少し出遅れたものの里見を抜いて3番手からレースを開始する。武村は2周目に4番手に後退すると毎周ベストタイムを出しながら前車を追い続け、テールトゥノーズで追い詰めていく。

 また里見も離れずポジションを挽回すべく攻め続け、スキを伺いながら走行していると、2番手と3番手のドライバーにフライングスタートでのドライブスルーペナルティがくだされる展開となり、武村と里見は2つポジションを上げてチェッカー。第2ヒートには、武村が2番手から、里見は4番手から挑むこととなった。

第2ヒート
8月31日(日)
天候/くもり コース状況/ドライ

 第1ヒートから3時間半後に迎えた決勝となる第2ヒートは12周で行われる。武村は2番手からのスタートで出遅れ1コーナーを5番手で通過。里見はポジションをキープして追いかける展開に。トップから数珠つなぎで前車を狙う展開で、武村はS字コーナーで里見を外側から捕え4番手に、チームメイト同士の争いは続き、4周目には今度は里見が1コーナーで武村をパスし4番手、武村は続く周回に6番手となるが、ここから怒涛の追い上げを見せる。8周目の1コーナーで前車をパスし5番手に浮上すると、9周目にはS字アウト側から仕掛け4番手に浮上。更にラスト2周に渡りファステストラップを記録しながら3番手に迫るも僅かに届かず4番手でチェッカー。

 里見も、武村を攻略した後の翌周に、1コーナーで前車をパスし3番手に浮上。2番手を射程に入れるべく追いかけ続けた8周目、5コーナーでプレッシャーを与えるとアウト側に膨らんだインをついて並走状態で130Rに入り、前に出たところで軽く接触しながらもギリギリのせめぎ合いを制して2番手に浮上。その後は3番手を離しトップを追いかけるが、そのまま2位でチェッカーとなった。

 里見は仮表彰式では2位の位置に立ったものの、レース後に2番手争いでの接触が危険行為と判断され1周減算のペナルティという納得しがたい裁定がくだされてしまう。その結果、武村が繰り上がり3位を獲得することとなった。

チーム監督 坪松唯夫
東コースの攻略ポイントは普段走行することのないシュートカットにある。ふたりには練習段階で幾つかの攻略方法を伝えていたので、どれだけ短時間で自分のものに出来るか試されるレースでもあった。ふたりとも十分にスピードがあり、優勝を狙える位置にいたと思うが里見に下されたペネルティーは理不尽で納得の行くものではなかった。武村は、ここのところ目覚ましい成長を遂げており、まだ粗削りで無駄はあるが最終周に見て取れたように速さが伴ってきた。

Driver 里見乃亜
第1ヒートでは周りの走りに翻弄されてしまい自分の走りが思うようにできなかったのですが、第2ヒートでは、改善して追い上げる事ができました。バトルやレース展開なども自分に自信が持てて得るものが大きいレースとなりました。ペナルティに関しては納得出来ていませんが、ドライバー同士が真剣に争っている中でのレーシングアクシデントと思っています。最終戦は予選ポールポジションから決勝での優勝を目標に臨みます。

Driver 武村和希
第1ヒートは、ポジションキープのままメリハリの無いレースをしてしまい、第2ヒートはその反省を踏まえて臨みました。スタートの混乱で6番手まで落ちてしまったのですが、以前では仕掛けられないかったS字で順位を上げるなど、課題だったバトルの弱さを克服できたと思います。ただ、前半はうしろを意識しすぎてブロックした時にラップタイムが落ちてしまったので、次戦では全周でのパフォーマンスを上げて優勝を目指したいと思います。

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