フォース・インディアのポール・ディ・レスタが、シルバーストンで行われているF1若手ドライバーテストでレースドライバーが走行することはアドバンテージにつながると述べた。レギュラーに許されている作業は限られているため、半数のドライバーたちは不参加の予定となっている。

 今年の若手テストには、ハンガリーから導入される新タイヤが持ち込まれることになり、ピレリが指定するプログラムに従う場合に限り、レギュラードライバーの参加も許可されている。

 しかしレギュラーが行える作業は厳しく制限されるため、マクラーレンのジェンソン・バトンやフェラーリのフェルナンド・アロンソは、レースドライバーが参加するメリットを疑問視し、不参加。当初参加予定だったキミ・ライコネンとマーク・ウエーバーは後に参加を取りやめている。

 一方、フォース・インディアはレースドライバーをふたりとも今回のテストで走らせる予定となっている。
 ディ・レスタは、シルバーストンでは最近レースをしているため、いい比較になると述べた。

「F1マシンでの走行には、毎回何らかの価値がある」とディ・レスタ。
「基準を知るという意味で、マシンに乗った方が有利になる。ここで最近レースをしているから、マシンの限界を知っており、違いも分かる」
「僕はいつだって、マシンに乗って走ってチームを助けたいと思っている」
「そのために雇われているのだし、可能な限りフィードバックを提供するのが仕事だ」

 作業が限定されていても走るメリットはあると、ディ・レスタは述べている。
「ピレリとFIAは僕らがここで何をしているのかよく把握している。僕らはマシンのバランスを完璧にするためにここにいるのではない。タイヤを適切に理解するためにここにいるのだ」

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