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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.06.22 00:00
更新日: 2018.02.17 08:52

レクサス、SGTタイはENEOS RC Fが2位獲得


SUPER GT 第3戦
BURIRAM SUPER GT RACE
大嶋和也/国本雄資組 LEXUS RC Fが2位表彰台獲得
A.カルダレッリ/平川亮組は6位に入りランキング首位堅守

 SUPER GT第3戦がタイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、大嶋和也/国本雄資組のENEOS SUSTINA RC F 6号車が2位表彰台を獲得。アンドレア・カルダレッリ/平川亮組のKeePer TOM’S RC F 37号車はウェイトハンデに苦しみながらも6位でフィニッシュし、ランキング首位の座を守った。ポールポジションから首位を争った立川祐路/石浦宏明組 ZENT CERUMO RC F 38号車はブレーキトラブルで無念のリタイアに終わった。

 6月20日(土)、21日(日)の両日、タイの東北部ブリーラムに位置するチャン・インターナショナル・サーキットで、SUPER GT第3戦「BURIRAM SUPER GT RACE」が開催された。

 昨年、新たな海外戦として行われたタイラウンド。新設されたコースでの初開催イベントながら、7万人以上の観客を集め、大盛況のイベントとなった。今大会はそのタイラウンドの2年目の開催。
 昨年は10月に第7戦として開催されたが、今季は第3戦。富士、鈴鹿へと続く夏の3連戦の初戦となる。
 昨年は全チーム初走行ということもあり、セッティング、タイヤなどについても手探りでのレースとなる中、LEXUS勢の3台がタイヤ無交換作戦を敢行。タイヤマネージメントの巧さを活かし、PETRONAS TOM’S RC F 36号車が栄えあるサーキット初優勝の栄冠を勝ち取った。

 5月頭の連休に行われた第2戦から約1ヶ月半を経ての開催となる第3戦。開幕戦岡山では変わりやすい天候の中、アンドレア・カルダレッリ/平川亮組 KeePer TOM’S RC F 37号車が初優勝を飾り、第2戦富士では伊藤大輔/ジェームス・ロシター組 PETRONAS TOM’S RC F 36号車が3位表彰台。ランキングでは、カルダレッリ/平川組が首位につけて第3戦に臨んだ。

◆予選◆
 20日(土)午後3時、気温36度、路面温度58度という暑さの中、GT300クラスのQ1から予選セッションがスタート。午後3時20分からのGT500のQ1が始まる頃には、路面温度は62度と、60度を超える猛烈な暑さの下での予選セッションとなった。

 15分間のQ1がら、GT500クラスはセッション序盤全車待機。残りが8分ほどになったところで各車コースインし、充分にタイヤを温め、残り3分を切るあたりからアタックが開始された。

 セッションチェッカー間際になると各車タイムを上げていき、僅差での争いでめまぐるしく順位が入れ替わっていった。そんな中、LEXUS RC F勢では関口雄飛のWedsSport ADVAN RC F 19号車が最上位となる2番手。石浦の38号車が3番手、平川の37号車が4番手、伊藤の36号車が5番手、大嶋和也のENEOS SUSTINA RC F 6号車が6番手で続き、上位8台中5台をLEXUS RC Fが占めてQ2への進出を決めた。

 一方で、平手晃平がドライブしたDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車は、午前中のフリー走行でアンダーステア症状に苦しんだため充分に走り込めず、健闘したものの8番手とは僅か100分の5秒差、トップからも0.5秒遅れながら10番手と、Q2進出を逃すこととなってしまった。

 午後4時5分より12分間で行われたQ2セッションも、序盤は各車待機。3分ほどが経過したところで、脇阪寿一の駆る19号車が先陣を切りコースイン。最初にアタックを開始した19号車の脇阪だったが、高速コーナーで痛恨のスピン。幸運にもどこにも接触することはなかったため、そのまま予選アタックを続行した。

 セッション終盤、各車タイムを上げていく中、最後にコースインしたジェームス・ロシターの36号車がトップタイムをマークすると、立川祐路の38号車がこれを上回る、LEXUS RC F同士のポール争いに。
 最終的には、36号車を1000分の8秒差で抑えた38号車がポールポジションを獲得。立川にとっては自身20回目のGTでのポールポジションとなった。
 僅かに届かなかった36号車が2番手で続き、LEXUS RC Fは決勝スターティンググリッドのフロントローを独占。

 アタックラップで他車に引っかかった国本雄資の6号車が4番手、カルダレッリの37号車はウェイトハンデもあり6番手、脇阪の19号車はスピンの影響もあり、8番手から明日の決勝レースに挑むこととなった。

 GT300クラスでは、TOYOTA PRIUS apr GT 31号車が嵯峨宏紀のドライブでQ1を2番手通過。中山雄一が担当したQ2では、5番手グリッドを獲得した。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車は駆動系トラブルによりQ1セッションに出走出来ず。嘆願書を提出し、最後尾より出走することになった。