28日、ダブルタイトル4連覇中の王者レッドブル・レーシングが、2014年シーズンに投入するF1マシン『RB10』を発表した。
2010年から4年連続でドライバーズとコンストラクターズの両選手権を制しているレッドブル。そのチャンピオンマシンを生み出してきた“空力の奇才”エイドリアン・ニューエイが今季の新レギュレーション、特に話題のフロントノーズにどのようなソリューションを見いだしてくるのかF1界全体が注目するなか、この日開幕する合同テストの舞台、ヘレス・サーキットで披露された。
今年も、ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・ベッテルと、マーク・ウエーバーの引退によってジュニアチームのトロロッソから昇格を果たしたダニエル・リカルドがドライブする『RB10』は、タイトルスポンサーのインフィニティのロゴとお馴染みのレッドブルカラーをまとって登場。
注目のノーズセクションは、一見するとこれまでのトラディショナルな形状を維持しているようにも見えるが、ノーズ先端はアリクイの鼻を思わせるような突き出た形状に。またその先端部分は縦にも一定の幅を確保しており、ここに何らかの意図も感じられる。チームはこの部分を黒いカーボン地で残し目立たないようにしている。
チームは今年でF1参戦10周年を迎えるが、ニューエイ独裁体制の内側ではすでに有力スタッフの流出も目立ち始めている。彼らが、昨年から続くベッテルの連勝記録(9連勝)をさらに伸ばし、新時代のF1でも引き続きトップに君臨し続けることができるのかは、この『RB10』にかかっている。