ロータスが、ピレリのタイヤ選択は保守的すぎるとして強い不満を表している。
ピレリは先週、次の3戦に持ち込まれるコンパウンドを発表、イギリスはミディアムとハード、ドイツはソフトとミディアム、ハンガリーはミディアムとハードを使用することを明らかにした。
これに関し、ロータスのトラックサイド・オペレーションズ・ディレクター、アラン・パーマンは、ハンガリーのタイヤ選択は「非常に保守的だ」と述べたとBBCが伝えた。
ロータスのクルマはタイヤに優しく、メルセデスやレッドブルはロータスに比べるとタイヤを長持ちさせるのに苦労している。
「ハンガリーにバーレーンやシルバーストンと同じタイヤを持ち込むというのは普通では考えられない」とパーマン。
「去年のタイヤチョイスはそうではなかった。去年はソフトとミディアムで、2回ストップが主流だった。だから道理にかなっていない。このコースにこのタイヤは硬すぎる」
ピレリは2012年後半はピットストップが少なくなりすぎたとして、今年のタイヤコンパウンドを一段階軟らかく変更した。しかし昨年より硬いタイヤを選択したのでは意味がないとパーマンは言う。
イギリスGPのタイヤ選択も、昨年のソフトとハードから、今季はミディアムとハードに変更されている。
「彼らはピットストップを増やすためにコンパウンドを軟らかくした」とパーマン。
「だがあちこちのレースで(昨年より)硬めのタイヤ選択をするのでは、タイヤをよりソフトにした意味がない」
「まさに昨年終盤に彼らが行っていたことと同じだ。彼らはどんどん硬めのタイヤを持ち込む傾向となり、最終的に我々は1回ストップで走った」
ロータスチームのボス、エリック・ブーリエはピレリとこの問題について話し合う予定だという。BBCによると、他に少なくともあとひとつのトップチームが、ハンガリーのタイヤ選択について疑問を持っているということだ。