マレーシア出身のファイラス・ファウジーは、2009年にワールド・シリーズbyルノーでシリーズ2位となったことで、ロータスからF1にデビューする可能性に一歩近づいたと述べた。チーム関係者らの発言から、彼は来季テストドライバーとしてチームに加わることになりそうだと推測されている。
2010年からF1に参戦するロータスF1は、マレーシアのチームとして誕生し、現在マレーシア人のトニー・フェルナンデスがチーム代表を務めている。ファウジーは、ワールド・シリーズbyルノーの他にも、過去にA1GPでも優勝を経験している。
「シリーズ2位になれたことで、F1でドライブするという夢に一歩近づけるんじゃないかな」とファウジーはマレーシアのニュー・ストレイツ・タイムズ紙に対してコメントした。
「ロータスF1で、F1をドライブするという人生の夢を実現する可能性は十分ある。僕は準備が整っていることを証明する必要があることは分かっていた。(シリーズ2位となったことで)十分証明ができたんだといいんだけどね」
チーフテクニカルオフィサーを務めるマイク・ガスコインは、ファウジーをテストドライバーとして起用する可能性があるとほのめかしている。
また、フェルナンデスは、ザ・スターに対して次のようにコメントしている。
「我々には6人のドライバーから成る短いリストがあり、さらにもうひとり考えているドライバーがいる。我々は彼をチームに加えようとしているところだ」
彼が“考えているドライバー”とは、今年までトヨタで活躍したヤルノ・トゥルーリであると考えられている。
ファウジーがもしレースドライバーに起用されれば、7年前のアレックス・ユーン以来のマレーシア人F1ドライバーということになる。しかしマレーシアの青年・スポーツ副相、ダタック・ラザリ・イブラヒムは、ファウジーが来年レースドライバーになる可能性は低いと示唆している。
「マレーシアドライバーの誕生は、現在のドライバーたちが参戦する準備ができて初めて実現する」というラザリのコメントを、ニュー・ストレイツ・タイムズが報じている。
「しかし来季に向けて我々はひとりのテストドライバーを確認している」