ロータスのボス、エリック・ブーリエは、バーレーンGPで優勝争いができなかったことに不満を持っておらず、むしろダブル表彰台という結果をポジティブに捉えている。
ロータスは、バーレーンGP決勝で2ストップのキミ・ライコネンが2位でフィニッシュ。3ストップ戦略をとったロメイン・グロージャンも3位に入り、チームとしては昨年のハンガリーGP以来となるダブル表彰台を達成した。
しかし前日の予選ではライコネンが9番手、グロージャンは11番手に沈み、レースでは序盤からセバスチャン・ベッテルの独走を許し、最後までその座を脅かすことはできなかった。
仮に2台がフロントにより近いグリッドからスタートしていれば、優勝争いの可能性も生まれたはずだが、チームボスのブーリエはそれを今回の敗因とは捉えていない。
「ハッピーに考えなければならない。チームにとっては素晴らしい結果だ」と、ブーリエは語っている。
「予選では少し壁に当たったが、グリッドポジションを考えれば素晴らしい挽回だといえる」
「明らかにいい結果だ。さらに良かったのが、ロメイン(・グロージャン)が再び力強さを取り戻したことだ」
ブーリエは、ライコネンが最終スティントを前にピットストップの指示を問い直す場面があったが、チームがとった判断は正しかったと信じている。
「もっと長く走ることもできたが、我々としてはポジションを確実なものとし、ポール・ディ・レスタとのギャップに余裕を持たせたかった」
「2番手は確実だったので、その時点で更なるリスクを冒す必要はなかった」
「優勝をかけてプッシュするには難しい状況だったし、どっちにしても当初の戦略では1、2周後には入ることになっていたんだ」