ロータスはバルセロナF1テスト初日にトラブルに見舞われ、今週のテスト全日程をキャンセルした。チームはトラブルの詳細を語っていないが、重要なトラブルであり新シャシーの製造が必要になるかもしれないとの推測も出ている。
バルセロナでシャシー2をシェイクダウンした直後にトラブルに見舞われたロータスは、このシャシーとヘレスで問題なく走ったシャシー1の両方を改良することを決め、今週のバルセロナテストの作業を取りやめた。英AUTOSPORTの技術担当記者を務めるゲイリー・アンダーソンがエンジンマウントのトラブルではないかとの説を唱えている。
「ヘレスよりバルセロナの方がマシンにかかる空力荷重が大きい。そのためにヘレスではトラブルが起こらなかったのかもしれない」
「状況から推測すると、フロントサスペンションというよりマウントの問題である可能性が高いと思う。サスペンションのトラブルならサーキットで修理できたはずだ」
「ファクトリーで修理して今週のテストに復帰するのではなくテストすべてをキャンセルしたという事実は、深刻な問題であることを意味している。すばやく直すことができないほど重大なトラブルか、解決するには新しいパーツを作る必要があるのかもしれない」
「バルセロナでは(ヘレスとは)全く異なるチャレンジに直面する。従来スタート/フィニッシュラインの周辺にはひどいバンプがある。それが問題を引き起こした可能性もある。また、ターン3は長い右コーナーで、そこではシャシーに高いねじり応力がかかる」
「マウントを締めるのであれば、できれば環境が整っているファクトリーに戻した方がいいが、そうすれば直すことができる。だがそれは1日でできるから、今週走らないというのなら、より複雑な作業が必要だということなのだろう。つまり比較的大きな問題であり、新たなシャシーが必要になるかもしれない」
「テストをキャンセルするぐらい大きな問題なので、今後どうなるのか興味深い」