WRCチャンピオン、セバスチャン・ローブがセバスチャン・ブルデーに代わって今季中にもトロロッソからF1にデビューするのではとのウワサに対し、ローブとシトロエンが、WRCシーズン中はタイトル獲得に集中するとして、これを否定した。

 今年成績不振のブルデーは、ドイツGPを最後に解雇されるのではとのウワサも出ていた。そんな中、フランスのレキップ紙のインタビューにおいて、ローブは次のように発言したと伝えられた。
「もしトロロッソがドライバーを必要としているのなら、喜んで手助けするよ。セバスチャン・ブルデーに関するそういった可能性についての話は聞いている。何も起こってはいないが、彼の代わりにレースをする気はある」
「F1とラリーのカレンダーが重なっていないなら、いろんな可能性が考えられる。トロロッソに空きがあるなら、僕の方は問題ない」

 ローブは昨年末にレッドブル・レーシングでテストを行っており、3週間前にもRBRのファクトリーでシミュレーターを試したと報じられている。しかしレキップの報道の後、ローブは、自分は今WRCのタイトル獲得に集中しているとコメントした。
「自分の優先事項はWRCであることは分かっている」とローブ。
「だが、“F1カーをドライブしたいですか?”という質問に対し、ドライバーにどういう答えを期待する? とはいえ、まだラリーは4戦残っており、6度目のドライバーズタイトルと5度目のマニュファクチャラータイトルを確保するためには、必死に取り組む必要がある。現時点で僕のエネルギーはすべてこの目標に注がれている」
「僕はこの問題の動きに少し驚いているんだ。中でも、僕の言ったことが誤って引用され、文脈を無視して解釈され、こういったウワサが広がったことに驚きを感じている。セバスチャン・ブルデーに関してメディアで宣言するなんて、僕のやり方ではない」

 シトロエン・レーシングのディレクター、オリビエ・ケネルは、WRCシーズン中のローブのF1参戦を否定している。
「シトロエン・レーシングは、そのドライバーがモータースポーツへの情熱を表現することを妨げたことはない。すでに明らかにしたように、セバスチャン・ローブは近いうちにプジョー908 HDi FAPのテストを行う予定である。彼がドライバーとして別の活動をトライすることの重要性を私は理解している。もしセブがF1のレースに出場する機会に恵まれたなら、最終戦が終了した後であれば、我々がそれを阻むことはないだろう」

 ローブとシトロエンとの契約は2009年末までで、2010年についての交渉もまとまりつつあると言われている。しかし今季F1最終戦のアブダビGPは、WRCの最終戦の1週間後に行われるため、ここでローブが登場するのではとの推測も残っている。ハンガリーGP以降は現在RBRとSTRのリザーブドライバーを務めているハイミ・アルグエルスアリがブルデーと交代するのではというウワサが高まっている。

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