ヴァージン・レーシングの株式の過半数をロシアのスポーツカーメーカー、マルシャが取得したことが、木曜に正式に発表される見込みだと報じられている。
最終戦アブダビGPを目前に控えた木曜11時半、ヤス・マリーナ・ホテルで、ヴァージンは2011年のチームのプランに関して発表すると認めている。
Motorsport.comによると、今週、ヴァージンのスポンサーであるマルシャがチームの株式を買収する見込みであるとの報道がなされたという。マルシャのボス、ニコライ・フォメンコ氏は、レーシングドライバーで「トップギア・ロシア」の司会を務める人物。フォメンコ氏は通信社Ria Novostiに対し、マルシャ・モーターズはヴァージン・レーシングの過半数の株式を取得したと述べている。
「今我々は、F1に自身のチームを所有していることを確信を持って認めることができる」とフォメンコ氏は述べている。
「もちろん簡単な決断ではなかった。契約の額について公表する権利は私にはないが、大金であることは確かだ」
契約は先週土曜にロンドンで結ばれ、チームの名称は「マルシャ・ヴァージン・レーシング」になり、2011年のマシンは来年モスクワで発表される予定だといわれている。
マルシャの共同投資者であるアンドリュー・チェグラコフ氏は、チームの認知度を高めるために名称の中に「ヴァージン」の名をとどめておきたい意向だと述べている。
フィナンシャル・タイムズによると、マルシャが購入した株式はロイズ・バンキング・グループが所有していたものだという。
今季、ビタリー・ペトロフがルノーからF1にデビュー、初のロシア人F1ドライバーが誕生した。また、2014年にはロシアGPが開催されることが決定している。
フォメンコ氏は、いつかペトロフを自身のチームで走らせたいと語っている。
「今のところ私は彼にコンペティティブなマシンを提供することができない。それに彼は速いマシンでキャリアを続けていく必要がある。あと1シーズン待とう」