メルセデスチームのボス、ロス・ブラウンとノルベルト・ハウグは、今季ミハエル・シューマッハーには勝つ力がありながらトラブルが続いているのは残念であり、今後は問題に見舞われないよう手を尽くしたいと述べた。
シューマッハーはモナコ予選で最速タイムをマークしたが、前戦スペインGPでブルーノ・セナと接触したことに対するペナルティで5グリッド降格された。
モナコ決勝ではスタート直後にロメイン・グロージャンに接触され、終盤は7位を走行していたが、燃料のピックアップのトラブルによってリタイアせざるを得なくなった。
シューマッハーは今季、オーストラリアではギヤボックストラブル、中国ではホイールが緩むなど、6戦中4戦リタイアしており、ここまで2ポイントしか獲得できていない。チームメイトのニコ・ロズベルグは中国でポール・トゥ・フィニッシュを成し遂げ、59ポイントを獲得してランキング5位に立っている。
「本当に残念だった。彼は今週末、素晴らしいパフォーマンスを見せており、あのままいけば貴重なポイントを獲得できる見込みだった」とブラウンはレース後に述べている。
「次のカナダからは彼が問題に見舞われないよう、我々は何とかする必要がある」
メルセデス・モータースポーツのボス、ノルベルト・ハウグは、モナコでシューマッハーは不運にさえ見舞われなければ勝てる力があることを示したと述べた。
「ミハエルは本当に残念だった。彼は今週末、勝てるだけの速さを持ち合わせていることをはっきりと示した。いつか彼に運が向いてくるだろう。昨日ポールポジションタイムをマークしたように、うまくいく時がきっと来る」
シューマッハー自身も、モナコの結果は残念ではあるがパフォーマンスがよかったことは今後への期待につながると語っている。
「何て言えばいい? こんな風にレースを終えるなんてただただ残念だ。今日、密かに表彰台フィニッシュを期待していただけに、余計に残念だよ」
「今週末は素晴らしいパフォーマンスを見せることができたから、その弾みを維持して次のカナダに臨むよ。カナダのコースは僕らに合っているはずだから、通常のクリーンなレースができればいいね」