スーパーGT第2戦富士の予選で、フロントロウを独占するなど速さをみせつけたDENSO SARD SC430とS Road MOLA GT-Rのミシュランタイヤ装着勢。しかし、決勝では1周目から他車に一気に追い抜かれる苦しい展開となったが、その原因はタイヤのチョイスにあったようだ。

 今回の富士戦では、予選前から好調なタイムを叩きだし、GT500デビュー戦ながら速さをみせつけたS Road MOLA GT-R。一方、予選スーパーラップに進出し、逆転でポールポジションを得たDENSO SARD SC430。どちらもミシュランタイヤを装着し、低い路面温度に見事に順応したところをみせつけた。

 しかし、決勝ではウエットコンディションの中、スタート直後にS Road MOLA GT-Rはコースオフ、DENSO SARD SC430はスタートを決めたもののポジションを一気に落とし、ピットに戻るものの大きく遅れることとなってしまった。

 2台がチョイスしたのは、深溝のレインタイヤの中でも“ハード”よりのタイヤ。2台はタイヤの発熱に苦しみ、天候の好転を狙ったものの水量は減らず。「キツい……というか無理だったね。全然温まらなくて、少し我慢していれば雨も止んで温まるかと思っていたんだけど、逆に雨が増えてしまって。しょうがないね」とS Road MOLA GT-Rのスタートを務めたロニー・クインタレッリ。

「テストもできていないですし、こんな雨の中も走っていないので、誰も分からなかった」と語るのはDENSO SARD SC430の石浦。これについてはクインタレッリも「ミシュランのデータは全然なかったし、雨もこんなに降るなんて思わなかった」と同様の感想を語っている。

 石浦は9周目にはピットに戻りタイヤをソフトよりの深溝レインに交換。その後はS Road MOLA GT-Rとともに怒濤の追い上げをみせ、37周目にはファステストラップをマーク。その後石浦からバトンを受け継いだ井口卓人も、スピンこそあったが好走をみせた。

 好結果を得るチャンスを逃した形となってしまった2台だが、「ご存知の通り、これからの(暑い)季節ミシュランは得意だと思いますし、この季節のレースでこんなに活躍できるなんて、いかに開発が進んでいるかというアピールにもできたと思います。『寒い時期も強い』ということを証明できた」と石浦はタイヤに確実な手応えを得ている様子。

「次の岡山に向けてはいい機会にはなった」とクインタレッリも好感触を語るとおり、今季のミシュランはGT500クラスにおいて強力な“武器”となるのかもしれない。

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