マーク・ウエーバーは、グランプリ決勝中に人工的に雨を降らせてレースを盛り上げるという、バーニー・エクレストンの案に対して否定的な意見を述べた。
エクレストンは先週、サーキットにスプリンクラーを設置し、決勝中に雨を降らせてレースをエキサイティングにするという案を提示した。
F1公式タイヤサプライヤーのピレリはこれを支持したものの、ウエーバーはそのような形でレースを操作すれば、過去の偉大なるドライバーたちは嘆くだろうと述べた。
BBCから、人工ウエットレースに賛成かどうかを聞かれたウエーバーは、「反対だ。間違いなくね」と答えた。
「ショーを盛り上げる方法として、あまり気のきいたやり方とは思えない」とウエーバー。
「天候が変わればエキサイティングになりうる。実際にそういうケースはある」
「でもジム・クラーク、ジャッキー・スチュワート、(アイルトン・)セナなどのレインマイスターのことを考えてみよう」
「ジャッキーは健在だが、あとのふたりは、僕らがコースにスプリンクラーとホースを設置すると知ったら安らかに眠れないだろう」
一方、エクレストンは自身の人工ウエットレースのアイデアについてさらに詳しく語った。
「実現すれば嬉しいね。どういった計画なのかを誰にも知らせないようにして、レースのある段階で始める、というのが私のアイデアだ。雨は効果的になるだろう」
「雨をいったんとめて、また降らせるかもしれないし、降らせないかもしれない。誰にも分からないのだ」