スーパーGTシリーズをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表は、スーパーGT岡山公式テストの際に開催された記者会見において、今季のスーパーGTの予選が全戦でノックアウト形式になると明らかにした。
スーパーGTの予選はこれまで、ラウンドによって予選方式が異なり、全車が走行するQ1の後、1台ずつがタイムアタックするスーパーラップ形式の予選と、Q1〜Q3の各セッションで上位が次セッションに進出していくノックアウト形式の予選が採用されてきた。
しかし、坂東代表は今季については、予選形式をノックアウト形式に統一することを明らかにし、Q1、Q2というふたつのセッションでグリッドを決定することを明らかにした。
今季行われることになったスーパーGTのノックアウト予選は、GT300、GT500でそれぞれ15分間のQ1を実施。まずはGT300クラスがシグナルグリーンとともにファストピットレーンに進入可能となり、15分間走行。GT300のチェッカー提示とともに、GT500の走行がスタートする。
この15分間ずつ30分のQ1で、GT300は13台、GT500は8台がQ2に進出する。Q1終了後10分間のインターバルを経てQ2が開始され、GT300クラスは12分間のQ2が実施される。Q2はGT300とGT500の間に8分間のインターバルが設けられ、その後12分間のGT500のQ2がスタートする。
なお、Q1に使用できるタイヤは、マーキングタイヤのうちの1セットのみ。Q2進出ができなかった車両は、その時点で装着しているマーキングタイヤを決勝のスタートタイヤとして使用しなければならない。
また、Q2に進出した車両はさらにマーキングタイヤのうちの1セットを使用でき、このタイヤか、Q1で使用したマーキングタイヤのうちのいずれかで決勝をスタートしなければならない。Q2終了後、決勝レーススタートタイヤを決定するための抽選が大会事務局により行われる予定だ。予選でウエット宣言が出された場合は、別途レギュレーションが定められている。
もちろん、Q1とQ2で同じドライバーは走行することができないため、チームはエースドライバーをQ1、Q2のどちらに投入するのか等、さまざまな戦略が試されることになる。予選でどういった戦略が採られるのか、開幕戦の注目のポイントのひとつになりそうだ。