フェラーリのフェルナンド・アロンソは、今季F1では昨年と異なり、ドライバーによってさまざまな戦略がとられるだろうと予想している。
今季のピレリタイヤはデグラデーションが非常に大きいため、タイヤマネジメントが重要になるとみられている。
「今年はたくさんの可能性が考えられる」とアロンソ。
「去年とは異なる状況になるだろうし、これは一番重要な問題になる。スティントの最後にペースが極端に落ちることを承知でその数周を捨ててでも、ピットストップを1回減らす方がいい場合もある」
「判断するのは難しいが、その難しい判断を僕らはきちんとする必要がある。毎戦あらゆる可能性を考え、状況に応じて行動しなければならない」
レッドブルのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーも、今季はさまざまな戦略がとられることになるだろうと述べている。
「今年はレースが異なる様相を呈することになるだろう。ピットストップの回数は増えると思われ、これまでとは異なる戦略がとられる。でもそれは全チームが同じであり、タイヤをよく理解し、最適な戦略をとるのが重要になる」
「こういう面では我々は昨年非常に強かった。戦略に関して我々チームはとてもうまくやれていた」
一方、メルセデスGPのチームプリンシパル、ロス・ブラウンは、今季はほとんどのチームが毎戦3回ストップの戦略をとると予想している。4回のピットストップは、ほとんどのコースで時間のロスが大きすぎるという。
「今年のタイヤではデグラデーションが大きくなるまで走り続けることはできない。ライフの終盤に急激にパフォーマンスが低下するからだ」とブラウン。
「そうなってから走り続けるとかなりの時間をロスする可能性があるので、それはしたくない」
「いいセッティングをしてドライバーたちはいいレースタイムで走り、最低限のピットストップで済ますのが理想だ。だからほとんどのチームが3回ストップを考えると思う。4回ストップをすると、タイヤをプッシュしなければならず、余計にかかったピットストップの時間を取り戻すのはかなり難しいと思う」
「コースにもよるだろう。ピットストップにかかる時間が短いコースもあるからね。モナコではピットストップの時間がとても短いから、それほどロスがない」
「状況によるが、4回ストップの方が速いことが分かり、それが可能なペースで走れると思う場合には、4回ストップの戦略を検討することもできるだろう」