LEXUS Team LeMans ENEOS
RACE REPORT-2012/10/29

SUPER GT 2012 series
Round8 ツインリンクもてぎ
10月27日(土)予選 / 10月28日(日)決勝

 ついに2012年のシリーズ最終戦を迎えたSUPER GTは、ツインリンクもてぎ(栃木県)で開催された。シリーズタイトルは前戦で決定したが、1台を除く全車がウェイトハンデ0kg、そしてシリーズ中最短のレース距離250kmで争う、見所満載の一戦となった。

 10月27日(土)、天候は一日を通して晴れ。午前中の練習走行は、伊藤と大嶋がそれぞれ走行時間をほぼ半分ずつ出走。若干のアジャストを加えながら進めたセッションだったが、マシンの調子は良好で、大嶋が叩き出した1ʼ41.788の好タイムによりこのセッションをトップで終えた。

 予選は今回もノックアウト方式により行われた。Q1は14:15~14:30、まずは伊藤が出走。開始時の気温20℃、路面温度30℃と申し分ないコンディション。15分間のセッションだったが、残り時間が8分というタイミングでコースイン。伊藤は1ʼ41.280でトップタイムでQ1を通過。続くQ2は14:50~15:00の10分間、Q1の上位11台で行われた。ここでも同様に、大嶋が残り時間が8分を切ってからコースイン。大嶋も見事な走りでミスなくアタックを終え、1ʼ41.139でトップタイムでQ2を通過。精鋭8台により行われるQ3は、15:25~15:35で行われた。伊藤はタイミングを合わせてコースインし、アタックを開始。1ʼ41.045でトップに立ったが、最後の最後で他車がこのタイムを上回り、ENEOS SUSTINA SC430はフロントローである2番手のグリッドを獲得した。

 10月28日(日)、前日の好天から一転、曇天の朝を迎え、9:00開始のサーキットサファリが始まる頃には雨粒が落ち始めた。15分間のサファリを終えて、続いて45分間のフリー走行が行われた。雨はパラつく程度だったので、伊藤はまずスリックタイヤでコースイン。ニュータイヤのスクラブなどを行いながら、フリー走行に突入。9:30を過ぎて大嶋に交代。大嶋の番になると雨がいよいよ本降りになり、ウェットタイヤのスクラブを3セット連続で行って朝のセッションを2番手で終えた。

 決勝レースのスタートは14:00。気温15℃、路面温度18℃のコンディションで始まった。スタートを務めたのは伊藤。雨のためセーフティーカーの先導によりスタートし、セーフティーカーが消えた3周目から実質レースがスタート。ENEOS SUSTINA SC430は2番手を守って1コーナーへ飛び込んで行く。混乱もなくオープニングラップを終えるかと思われた矢先、90度コーナーで伊藤がスピン。13番手へと大きく順位を落としてしまう。何とかポジションアップを図りたい伊藤は懸命に周回を重ね、他車がピットに入り始めた20周では10番手まで順位を上げてくる。その20周、伊藤が前車に追突し、そのマシンがスピンしてしまうアクシデントが発生。これによりドライブスルーが課された伊藤は、27周を終えてピットロードを走り抜け、ここで順位は7番手に。33周を終えてピットに入り、タイヤの4輪交換と給油を行い、大嶋に交代。大嶋は11番手でコースに戻り、アウトラップで2台に先行されて13番手に。41周で前車のコースオフのため12番手に順位を上げ、終盤はペースも上げられず12位でチェッカーを受けた。

⇒黒澤琢弥 監督のコメント:
「最終戦ということで、皆で気持ちを引き締めてこの一戦に臨みました。土曜は一日ドライコンディションで車の状態はとても良く、予選はフロントロー獲得で、十分決勝に期待の持てるポジションからスタートすることになりました。しかし日曜はあいにくの雨。ブリヂストンさんも新しいスペックのタイヤを作ってくれ、とにかく自分たちの持てるポテンシャルを出し切れれば…という思いでした。レース序盤に大輔がスピンしてしまって大きくポジションを落とし、その後接触もあったりで、残念ながらノーポイントに終わってしまいました。この一年間チーム全員が思い切り戦ってこられたことを、スポンサーのENEOSさんをはじめ、日頃から応援して下さるファンの皆様に心から感謝しています。あとはJAF GPを残すのみとなりましたが、チーム一丸となって有終の美を飾れるよう頑張ります。一年間応援ありがとうございました。」

⇒伊藤大輔のコメント:
「今回も残念な結果になってしまいました。予選はフロントローを取れて、優勝できるチャンスはあったのですが、雨のコンディションの中スタートを担当して、自分のミスでスピンしてしまって、レースを台無しにしてしまったところが非常に悔やまれます。チームは予選・決勝を通して良い車を作ってくれたと思っていますし、大嶋選手も速さを出してくれていたので、彼にきちんとした順位でバトンタッチできなかったことが非常に残念だし、みんなに申し訳ない気持ちです。これで今シーズンは終わってしまいましたが、また来シーズンも皆さんに楽しんでもらえるようなレースがしたいと思っています。一年間応援ありがとうございました。」

⇒大嶋和也のコメント:
「9月の合同テストでもトップタイムでしたし、土曜のフリーでもトップタイムで、すごく車の調子は良かったです。決勝は雨でしたが、2番手スタートだったので、優勝したかったのですが、悔しい結果に終わってしまいました。これだけ速い車がありながらこんな結果になってしまい残念です。来年はもっと強くなれるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします。」

◆今戦の獲得ポイント 0ポイント
◆シリーズランキング 10位
◆観客動員数 (予選)12,500人 (決勝)27,000人

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