フェリペ・マッサは、日本GP後のフェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロのコメントを読み、自分への信頼とサポートを感じたとして、残り3戦、全力を尽くしていくと述べた。
マッサがシンガポールGPでギヤボックストラブルのため最後尾グリッドからスタートし、8位を獲得した後、ディ・モンテゼモロは、「マッサにはナンバー1ドライバーとしてのパフォーマンスを期待する。それこそがワールドチャンピオンシップ争いにおいてライバルたちから貴重なポイントを奪う上で重要となる」と述べた。
しかしマッサは日本GPでは予選Q2で敗退し、決勝では1周目にクラッシュによりリタイアを喫した。レース後にディ・モンテゼモロは、「彼はシーズン最後の3戦ではサプライズとなるはずだ。(日本GPは)悪い日になったが、これから彼は反撃を行うべく必死に努力していく。我々としても彼に勝てるチャンスを与えるべく全力を尽くす」とコメントした。一部ではこういった発言はマッサに対するイタリア式の最後通告であると受け取られ、マッサのチーム離脱の可能性がささやかれている。
しかしマッサは、フェラーリの公式サイトにおいて、チームは自分を100パーセントサポートしてくれているとし、ディ・モンテゼモロから信頼されていることが嬉しいとコメントした。
「この2戦は結果が出ず、今厳しい時期を過ごしている。でもチームからのサポートに頼ることができることを僕は知っている」とマッサ。
「チームは常に100パーセント僕の助けになってくれる。辛い時には特にそうだ」
「日本GP後のモンテゼモロ会長の発言を読んで、とても嬉しく思った。彼が僕を信頼してくれていることが分かり、本当に嬉しい。彼はF1というスポーツを深く理解しており、時には難しい時期を経験することも分かっている。常に彼がサポートしてくれているという事実はとても重要だ」
「僕自身のため、そしてチームのために最大限の仕事をしたいという気持ちは今までと変わらない。僕はF1にデビューした時からずっと、そういうアプローチをとってきた」
「ポジティブなアプローチを保っていかなければならない。特にチームはふたつの目標を掲げながら、非常に厳しい戦いを行っている時期だからね。コンストラクターズ選手権の状況はかなり難しくなっているけれど」
「誰もが成功のために110パーセント努力していく必要がある。それこそ僕がシーズン最後の数週間にやるつもりのことなんだ」