2015 イタリアFIA-F4 第2大会(モンツァ)レビュー
--佐藤万璃音、執念で手にした8位入賞--

■大会概要
開催地:イタリア・モンツァ(アウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ:一周5.793km)
開催日:2015 年5月29日(金)~31日(日)

■モンツァ・レビュー
5月29日(天気:曇り時々晴れ/路⾯:ドライ)練習走行1回目 29番手/練習走行2回目 12番手
5月29日(天気:曇り時々晴れ/路⾯:ドライ)予選1回目 13番手/予選2回目 14番手
5月30日(天気:曇り時々晴れ/路⾯:ドライ)決勝レース1(28分間+1周) 13位
5月31日(天気:曇り時々晴れ/路⾯:ドライ)決勝レース2(18分間+1周) 9位
5月31日(天気:曇り時々晴れ/路⾯:ドライ)決勝レース3(28分間+1周) 8位

 イタリア・モンツァのアウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ(5.793km)で5月29~31日、イタリアFIA-F4第2大会が29台の参加により実施されました。この大会には国内外のカートレースで活躍してきた佐藤万璃音(さとう まりの/16歳)がヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)から参戦。体調が万全ではない状態で40分間×2回の練習走行を経て臨んだ29日(金)の予選は、1回目13番手で2回目は14番手でした。

 30日(土)の決勝レース1に13番グリッドから臨んだ佐藤は、第1コーナーのシケインへ慎重に進入した結果、一時的に16番手へ落ちるもすぐに挽回して11番手で1周目を終えました。2周目に16番手へ後退した翌周の3周目、コースの各所で事故が発生してセーフティーカー(SC)導入。残り10分間+1周の時点でSCが退去してレース再開されると佐藤は、7周目に12番手、8周目に11番手と徐々に順位を上げました。しかし、11周目の第2シケインに突っ込み過ぎて失速した結果、背後の3 台に抜かれてしまい、14位でチェッカードフラッグを受けるに留まりました。その後、上位にペナルティが科せられたため佐藤は13位へ繰り上がりました。

 31日(日)、決勝レース1の結果に基づき13番グリッドから臨んだ決勝レース2、競り合いの中でいったんは順位を落としましたが、7周目には11番手へ浮上しました。上位集団から離れてスリップストリームが使えない不利な展開になったとはいえ先行するライバルを徐々に追い詰め、最後は9位でチェッカードフラッグを受けました。

 同日の決勝レース3に14番グリッドから臨んだ佐藤は、第1シケインで発生した前方での事故を巧みにかわして10番手へ浮上。第2シケインで発生した多重衝突事故でSC導入となり、2周終了時点でSCが退去してレースが再開されました。佐藤は5周目の第1シケインで9番手へ浮上したものの、スリップストリームを使われて7周目には11番手へ後退してしまいます。それでも積極果敢に攻めた結果、最後は競り合いに勝ち8位入賞を果たしました。

■佐藤 万璃音のコメント
「予選1回目はチームメイトとスリップストリームを使い合ってタイムを縮めようと試みましたが、うまく機能しませんでした。クルマそのものはトップ5に入れるポテンシャルがあったと思いますが、それを活かせませんでした。予選2回目もスリップストリームを使う前提でしたが、チームメイトとの間にほかのクルマが入ってしまったので、単独でのタイムアタックとなりました。でも、それではやはりタイムが縮まらないのでチームメイトを待ってタイムアタックしました。ただ、途中でブレーキングをミスしてしまって、再び単独でのタイムアタックになりました。タイムも順位も内容もまったく満足できない予選でした」

「決勝レース1は、スタート直後の第1シケインは守りに入りすぎてしまいました。その後はスリップストリームを使ったり、ブレーキング勝負を挑んだりして順位を上げましたが、そのたびに自分のちょっとした攻めすぎが裏目に出て順位を落としてしまう“出入り”の多い展開でした。最終的にスターティンググリッドよりも後ろでチェッカードフラッグを受ける結果となりました。上位と互角に争えるだけのクルマにチームと仕上げて来ていただけに悔しく思います」

「決勝レース2の結果には満足していません。トップの集団に離されてしまったのが痛かった。でも、その後ろの集団の中での競り合いに勝ち、レース中盤過ぎにはその集団から抜け出して、ひとうひとつ順位を上げられました。決勝レース3のスタートは過去6戦のうち最も良かったと思います。1周目に発生した、第1シケインの事故も第2 シケインの事故も、目の前の出来事でしたが冷静に対処できました。ただ、SC開けのリスタートは狙いすぎて順位を上げられませんでした。レース後半はずっとバトルしていて、苦戦しながらも8位で終えることができました。次のイモラは納得できる結果を残します」

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