今週末の日本グランプリにザウバーのリザーブドライバーとして臨んでいる佐藤公哉は、将来、長くF1で活躍できるドライバーになりたいと、自身のF1キャリアの展望を語った。
今回のリザーブドライバー就任を「素直にうれしい」と語る佐藤。7月のシルバーストンテストまでは、自分が今年中にF1に関係することは夢にも思っていなかったといい、F1のパドックに入ったのも木曜日が初めてだったという。
「こうやってリザーブドライバーにもなれ、パドックにスッと入れるようになって素直にうれしい。数ある夢のひとつが叶った感じですね」と佐藤。「これを機に、チームやF1との関係を続けて、長くF1でキャリアを積めるように将来していきたい」
ただ佐藤は、今後のF1キャリアについて、非常に慎重な考えをもっている。
「やっぱり、急いで乗らなきゃいけないということはないし、タイミングはすごく大切。体ももっと鍛えないといけないし、F1のシステムなんかもキッチリと覚えないといけない。それができていないうちに乗っても自分の持っている100%の力は出せないと思っている。その準備をこれからしっかりやっていきたい」
彼は、現役ドライバーのなかで、ルイス・ハミルトンを自分の理想とするドライバーに挙げる。
「シンプルなスピードという面では、世界中の速いやつらが集まってレースをしているなかで、僕が理想とするかたち」と佐藤。自身の最終的な目標についても「漠然とチャンピオンを獲りたいんですということじゃなく、長くF1で成功したい。そういう意味でもハミルトンは理想」と語った。
気になる来季については、こう述べている。
「来年はやはりF1にどんどん近づいていきたいが、まだわからない。マネジメントチームで話し合うけど、もちろん僕がこうやりたいというのもあります」
「楽観視はできない。頂点にいこうとしているので、こんなに難しいことはない。二手三手悪く見ていった方が、対策をできるんじゃないかと思っている」