26日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急で第42回ベストドレッサー賞の授賞式が行われ、2013年インディカーシリーズ第3戦ロングビーチで初優勝を飾ったレーシングドライバーの佐藤琢磨が、スポーツ部門でベストドレッサー賞を受賞した。
1972年から一般社団法人日本メンズファッション協会が、ファッション意識の向上を目指し発表しているベストドレッサー賞。ファッションセンスはもちろん、ライフスタイル全体にお洒落感が漂う幅広い観点から選出される。
今年は政界から安倍晋三内閣総理大臣(この日は国会会期中のため、昭恵夫人が出席)をはじめ、経済部門からアメリカンホーム保険会社社長兼CEOの橋谷有造さん、小説家・放送作家の百田尚樹さん、芸能部門からは夏木マリさん、堀北真希さん、綾野剛さん、前衛芸術家の草間彌生さん、特別賞として滝川クリステルさんなど、蒼々たるメンバーが選出された。
そんな中、スポーツ部門として選出されたのが琢磨だ。ポール・スミスのダークスーツに身を包み、レッドカーペットを歩いてきた琢磨は、表彰状とトロフィーを受け取ると、堀北さん、綾野さん、草間さん、滝川さんと並びステージに立った。今年で42回目を迎えたベストドレッサー賞で、四輪モータースポーツ界から選出されたのは1973年の生沢徹、88年の中嶋悟、92年の鈴木亜久里以来となる。
ステージ上で琢磨は、司会の永井美奈子さんからフォーミュラEの開発ドライバー、そして来季のインディカーシリーズなどモータースポーツに関して詳しい質問を受けると「これからは次世代エネルギーの自動車がどんどん出てくる。フォーミュラEに出場する訳ではないけれど、開発にはすごく興味があるので楽しみにしています。インディカーについても、来年走れるようにしっかり準備中です」と語った。
「まさか自分がこういった賞をもらえるとは思ってもみませんでした。普段はカジュアルが多くて、デニムにシャツが多いですけど、素材感がいいシャツを選ぶようにしたりしています」とファッションについても語った琢磨。
「これからは普段からもっとファッションに気をつけないといけなくなりそうですね(笑)」と琢磨は普段のサーキットとは異なる雰囲気の授賞式の後、笑顔をみせた。インディカーでの日本人初優勝を飾った琢磨に、また新たな栄誉が加わることとなった。