KF部門第5戦・第6戦 茂原ツインサーキット東コース
2014オートバックス全日本カート選手権KFシリーズ第5戦/第6戦
開催場所:茂原ツインサーキット東コース 開催日:7月20日
●コース:茂原ツインサーキット東コース
●天候:曇り
●路面状況:ドライ
●参加台数:KF=29台
2014年オートバックス全日本カート選手権KF部門の第5戦、第6戦が7月19~20日に千葉県・茂原ツインサーキット東コースで開催された。
毎年、7月開催が恒例となっている茂原大会。例年では、猛暑に見舞われ暑さがドライバーやマシンを苦しめる傾向が強いが、今年はまだ梅雨も明けない時期での開催でもあり、朝のうちは涼しく、少し拍子抜けするほど。しかし、決勝が始まる頃になると日差しが戻り、やはり暑い茂原大会と思わせるコンディションとなった。
[第5戦]阪口晴南、ついにKF初優勝!
朝一番に行われたクオリファイングプラクティスでは、阪口晴南(ART・TM・DL)がトップタイムをマーク。総合上位には出走の早かったAグループ勢が多くつけ、2番手に菅波冬悟(CRG・TM・BS)、3番手は三村壮太郎(ART・TM・YH)とタイヤメーカー3社が上位3位を分け合う形となった。
予選ヒートでは菅波がレースの主導権を握り、トップをキープ。その後方に大湯都史樹(TONYKART・VORTEX・BS)があがり、阪口は3番手へと後退する。菅波と大湯は終盤に激しバトルを見せるが、最後は菅波が先着する形となった。
26周の決勝ヒート。好スタートで飛び出したのは、大湯。その一方、これまで4連勝を挙げている朝日ターボ(FA・TM・DL)はローリングで追突された際にチェーンが外れストップ。このヒートをスタートせずに終えることとなる。
ホールショットは大湯が奪ったものの、すぐに菅波が逆転。菅波、阪口のオーダーでレースは進んでいく。トップを守って周回を重ねる菅波だったが、虎視眈々とチャンスを伺っていた阪口が、終盤の22周目にトップを奪う。その後は菅波をやや引き離して周回を重ね、そのまま逃げ切ってチェッカー。開幕以来一つずつ挙げてきた順位通りに念願の初優勝を飾った。2位には菅波、3位に宮田莉朋(EXPRIT・TM・DL)が入った。
阪口晴南/優勝ドライバーのコメント
序盤は我慢して後半に勝負をかける作戦でいました。ダンロップの連勝記録も伸ばすことができて嬉しいです。自分自身やっと勝てたとの気持ちもありますが、午後のレースも気を抜かずにがんばりたいます。
[第6戦]菅波冬悟、5年目の初優勝!
第6戦の予選でも阪口がトップをキープして周回を重ねていく。しかし、周回ごとに差を詰めてきたのが菅波。中盤には阪口の背後につけると、残り2周となる14周目に逆転。その後は阪口を従えるように走行を続けトップでフィニッシュ。2戦連続でのポールポジション獲得となった。
太陽が照りつける中でのスタートとなった第6戦。ホールショットは菅波が獲得。序盤から後続を引き離しにかかる。2番手にはスタートで出遅れた阪口があがるが、その時点で菅波は1秒半ほどリードしレースを引っ張っていく。終盤に入っても菅波のリードはかわらず。20周過ぎからやや菅波がペースを落とし阪口が接近するものの、最後までリードを守りきった菅波が5年目にして初優勝を飾った。
今大会の結果により、ランキングトップは阪口晴南となり、菅波も2番手へ浮上。開幕からトップを守っていた朝日は2レースともにノーポイントに終わり、4番手へと後退。シリーズの流れが大きく変わる大会となった。
菅波冬悟/優勝ドライバーのコメント
午前のレースは終盤にペースが落ち引き離される展開でしたが、レース後に、エンジニアから「マシンは悪くなく自分の調子もいいのだから自信をもっていい」といわれていました。序盤にリードを広げられ、終盤はチェッカーまでマシンを持たせるためペースを落とすこともできました。これをきっかけに、SUGO以降もがんばりたいと思います。
全日本カート選手権公式サイト
http://www.kart.jp/