全日本F3選手権は18日、第12戦・第13戦の予選が行われ、ニック・キャシディ(PETRONAS TEAM TOM'S)と高星明誠(B-MAX NDDP F3)がポールポジションを分け合った。
台風11号の影響でサーキット上空には朝から分厚い雲が立ち込め、雨も降ったり止んだりの状況。F3の予選が行われる前のスーパーフォーミュラのフリー走行時は、雨がらみの濡れた路面も多く見受けられたが、この時間帯には路面も乾き始めていた。
迎えた第12戦の予選は午前10時30分からスタート。雨がいつ降ってもおかしくない状況の中で、セッション開始とともに各車が続々とコースインしていく。
路面は少し濡れたところがあるものの、アタックが始まるとまずはキャシディが1分37秒、36秒とタイムを刻みトップタイムをマーク。そして残り2分ともなると各車が続々とタイムアップ、高星、千代勝正(B-MAX RACING F312)と1分36秒台をマークしトップタイムが頻繁に入れ替わり始める。結局第12戦のポールポジションは1分35秒848にタイムを刻んできたキャシディが獲得。2番手に高星が続き、3番手にスポット参戦の千代という結果となった。
一方、F3-Nではここまで8勝を挙げシリーズランキングもトップの小河諒(KeePer TOM'S F306)が唯一タイムを1分38秒台をマークして首位。2番手には約2秒差でDRAGON(B-MAX RACING F308)が続き、三浦勝(アルボルアルデアCMS306)が3番手となった。
10分間のインターバルの後スタートした第13戦の予選。ほとんどのチームがニュータイヤに変えて走行。各車がアタックに入ると、直前に行われた予選よりもタイムを上回るペースで激しいトップ争いが繰り広げられる。このセッションでは9番手までが1分35秒台という非常に接戦の中、高星が1分35秒208をマークし今シーズン初のポールポジションを獲得。2番手のキャシディはトップとの差が0.057秒という僅差で連続PPを逃した。また3番手の山下健太(PETRONAS TOM'S F312)もトップとの差が0.061秒だった。
F3-Nでは、小河が第12戦の予選に続き首位を獲得。また、第13戦の予選終了間際までマシンセッティングに時間を費やした三浦愛(EXEDY RACING F307)が小河に続く2番手となった。