第60回 F3マカオGP
「F3世界一決定戦」マカオGP、中山雄一は追い上げ12位フィニッシュ

 11月9日(木)から17日(日)にかけて、中国特別区マカオの市街地特設コース、ギア・サーキットにて第60回マカオGPが開催された。

 記念すべき60回目を迎えたマカオGPは、2つの週末に渡ってイベントが実施されたが、メインイベントの、F3世界一決定戦ともいえるF3レースは14日(木)から17日(日)にかけて行われた。

 全長6.12kmのギア・サーキットは広く高速な海側と、狭くテクニカルな山側の2面性を持ち、市街地特設コース故にエスケープゾーンが全くないため、クラッシュも続出する難コース。

 明日のトップドライバーを夢見る世界中のF3ドライバーが集まる同大会には、今年、全日本F3のチャンピオンを獲得した中山雄一(TOM'S)が参戦。車両規則により、今季全日本F3で使用しているものとは異なる、昨年まで使用していたTOYOTA TOM'S 1AZ-FEエンジンでの参戦となったが、昨年初のマカオGP参戦で21位に終わった中山の、2度目の挑戦での好成績に期待がかかった。

 14日(木)は午前10時55分からの公式練習1回目に続き、午後2時40分から予選1回目というスケジュール。中山は公式練習走行では17番手と慎重なスタートを切り、続く予選1回目でも徐々にタイムを上げていったが、セッション終盤にクラッシュ。車両は大きなダメージを負ってしまった。

 15日(金)午前11時からの公式練習2回目までに車両の修復は終わったものの、このセッションは26位。また、クラッシュによりエンジンを交換したため、土曜日の予選レースのグリッドは、10番手降格となってしまった。

 午後3時からの予選2回目は、序盤から3回にわたりクラッシュでの赤旗が出される荒れたセッションに。中山は終盤タイムを上げていったがセッション20番手、前日の予選1回目との総合では21番手。グリッド降格により、翌日の予選レースは最後列からの追い上げを強いられることとなった。

 16日(土)は午後2時から、日曜日の決勝グリッドを決定する予選レース(10周)が行われた。スタートでエンジンストールした車両に後続が突っ込み、1周目から早くもセーフティカーが導入される波乱の幕開けとなったが、27番手からスタートを切った中山は、スタート直後の混乱を切り抜け22位に浮上。その後2台をパスした中山は、脱落車両もあり、18位でフィニッシュした。

 17日(日)の決勝レース(15周)は、午後3時半にスタート。このレースでも1周目に中団グループで多重クラッシュが発生。中山はこれをかわし、一気に12位までポジションを上げた。

 1周目の多重クラッシュで導入されたセーフティカーランから4周目に再スタートが切られた後、数台にかわされ15位まで後退した中山だったが、最後は12位まで順位を上げてチェッカー。中山の2度目のマカオチャレンジは12位という結果に終わった。

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