全日本F3選手権第3戦
決勝上位ドライバーコメント

■優勝:松下 信治
(HFDP RACING/Car.No7/HFDP RACING F312/HONDA MF204D)
「僕は2年目のF3なのですが、ようやく優勝できて本当に嬉しいです。チームに感謝するとともに、ここまで支えてくれた家族、友人、そしてホンダの皆さんに、今は感謝の言葉しかありません。レース自体は、予選でペースがいいのは分かっていたので、スタートを失敗せずに順位をキープしていければ、14周走りきれると思っていたので、そのとおりのシナリオになったと思います。明日も14周で、最後は20周ですが、今日はちょっと後半厳しくなる状況もあったので、それが課題かなと思っています。20周のレースに向けてまたアジャストして、頑張ります。正直、今週なぜ速くなったのか言葉では表せないですが、経験を1年積ませていただきましたし、だんだんとエンジンの特性も理解してきて、もてぎに合ったセッティングをチームがしてくれて、僕がうまく走れてという要素がつながった結果だと思います。もちろん3連勝を狙って、敵も手強いですけど頑張ります」

■2位:山下 健太
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F314/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「金曜日の走行からトップの松下選手とタイム差があって、それを詰めようといろいろセットを変えたりして。今日の予選で少し詰まったのですが、コンマ1秒ぐらい負けてしまって。コンマ1秒というのはクルマの差というより、1周をまとめる僕の力が足りなかったと思います。今日の決勝は2番手からのスタートでしたが、鈴鹿でスタートに失敗してかなり下がってしまったので、今回は悪くてもポジションキープがいいな、と思っていました。実際、1コーナーにポジションキープで入れましたが、高星選手に並ばれてしまって。何とか防ぐことが出来ましたが、防ぎきった時には松下選手が遠くに行ってしまっていて……。ちょっと厳しいかなと思っていたのですが、14周のペースを考えていろいろ走っていたものの、ペースは同じで追いつきもせず、終わってしまった感じです。明日もスタートをちゃんと決めて、序盤のうちに今日は離されてしまったので、ついていってチャンスがあればと思っています」

■3位:高星 明誠
(B-MAX Racing Team with NDDP/Car.No22/B-MAX NDDP F312/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「木曜日からの走行で、クルマのポテンシャルが今ひとつだという感じがあって、それが金曜日になって路面ができてきたら良くなるかなと思っていたのですが、残念ながら自分が思っているところになくて。でも、やるだけのことはやったし、自分がもっと頑張らなきゃいけないと予選をやった結果、コンマ2秒差の3番手ということで……。3番手になってしまったとはいえ、スタートを決めて前に出られれば、ずっと抑えられると思っていました。ただ、スタートして1コーナーで並べたのですが、アウト側ということでイン側の山下選手にポジションを抑えられてしまって。その後にバトルしたのですが、自分のミスで勝田(貴元)選手に前に入られてしまったことで前との差が広がってしまい、そこは自分のミスだと思っています。ファステストラップが獲れて、勝田選手も抜けたので、最初に抜かれることがなかったら、もっといいレースだったと思うのですが、そこは反省して明日につなげていきたいと思っています。まだ2戦あるので、自分の力を出し切れるように頑張ります」

■9位(N-1 位):久保 凛太郎 F3-Nクラス
(TOCHIGI Le Beausset Motorsports/Car.No62/CG ROBOT ル・ボーセF308/TOYOTA TOM'S
3S-GE)
「今回勝てたことはすごく嬉しいのですが、金曜日の最後にぎりぎりトップタイムが出せて、少し自信がついて、そのフィーリングのまま予選に行ったら、クルマが思っていたのと違ってタイムが出せずに2番、3番という結果だったのですが、スタートで上がれたらな、とずっと思っていました。予選から決勝にかけて、チームが必死にクルマを作ってくれて予選の時よりもクルマは良くなっていたので、スタートでうまく出られました。チームの力で獲れた勝利だと思っています。スタートで小泉選手が出遅れたのを認識して、そこで自分がトップに立てたような状況でしたが、鈴鹿でやられてしまった三浦選手がまたスタート決めてくるのではないかと、しばらくはずっとミラーを見ていました(笑)。去年1年間ずっと走り込んだもてぎというコースで、1回目で勝てたというのはいい流れを作れるきっかけにもなったと思いますし、明日は3番手からのスタートになりますが、もうちょっとクルマを作ればベースのラップもコンマ2秒ぐらい上がると思うので、とりあえずスタートを失敗しないようにして、あとはチームと自分を信じていくだけだなと思っています」

■10位(N-2位):小泉 洋史 F3-Nクラス
(HANASHIMA RACING/Car.No6/Net Move Hanashima Racing/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「比較的スタートは得意な方で、今回初めてポールポジションが獲れて、いつもどおりスタートすれば勝てる、と普段通りのスタートをしたつもりでした。ところが、去年も1回もなかったと思うのですが、エンストしてしまったんですね。完全にエンジンがストールして、慌ててクラッチを切ったら何とか息を吹き返してくれたものですから、そこから何とかスタートすることができて……。今日のすべては、そのスタートに尽きますね。抜き難いもてぎ、抜かれ難いもてぎで、あまり好きなコースではないんですが、このレースウィークに入ってみて、いいペースで走れていたものですから、普通に走っていれば順当にそのままトップで帰ってくるな、という感じだったんですが、オープニングラップで4番手まで落ちて、それで何とか久保選手の後ろまで行けたのですが、抜くまでには至らなかったですね」

■11位(N-3位):三浦 愛 F3-Nクラス
(EXEDY RACING TEAM/Car.No3/EXEDY RACING F307/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「木曜日から走り始めて、走り出しは悪くなかったのですが、金曜日のテストで自分のくだらないミスでクラッシュしてしまったり、クルマのセッティングも今ひとつ噛み合わなかったりして、あまりいい流れでレースを迎えることができませんでした。とはいえ、レースなのでとにかく自分が精いっぱい走るしかないな、と思って。チームもマシンを夜中までかかって直してくれて、本当にいい方向に持って行ってくれたので、今日まず3位表彰台を獲ることができて、今回の3レースの第1レースはいいスタートが切れたかなと思います。鈴鹿に比べると、もてぎは比較的体に優しいコースではあるのですが、やっぱり気温は上がって、後ろからのプレッシャーもあって、まだまだ足りないなというのを感じました、技術的にも。せっかくクルマはいい方向に向いているのに、トップのふたりには足りていない腕をもっと磨かなくてはと実感しました。明日の第2レースが5番手からのスタートなので、今日よりもまたひとつ後ろからのスタートになってしまいましたが、スタートは得意なので、そこで抜きたいと思っています。今日より厳しいレースになると思うので、もっとチームと考えて明日のレースに備えたいと思います」

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