全日本F3選手権は14日、岡山国際サーキットを舞台に第6戦が開催され、ポールポジションの松下信治(HFDP RACING F312)をスタートでかわした佐々木大樹(B-MAX NDDP F312)がそのまま逃げ切りを果たした。12年のF3-Nクラスチャンピオンである佐々木ながら、総合優勝を飾るのはこれが初。F3-Nクラスでは小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)が2勝目を挙げている。

 全日本F3選手権の第3ラウンドは、岡山国際サーキットが舞台。予選と決勝第1レースを行う土曜日は、今が梅雨時とは思えぬほどの好天に恵まれた。第6戦の予選では、専有走行の勢いをそのまま維持した松下がポールポジションを獲得。ただ、第7戦の予選では完全なクリアラップを取れず、2番手に留まることに。松下の5戦連続ポールを阻止したのは、勝田貴元(PETRONAS TOM'S F312)で、第6戦の3番手から2ポジションアップを果たして第7戦のポールポジションを決めた。なお、第6戦の2番手は佐々木大樹(B-MAX NDDP F312)、第7戦の3番手は山下健太(PETRONAS TOM'S F314)が獲得。そしてF3-Nクラスでは第6戦のトップに久保凛太郎(CG ROBOTル・ボーセF308)、第7戦は小泉がトップとなっている。

 第6戦の決勝レースは18周で争われ、強い日差しで路面が照らされる中でのバトルとなった。クラッチミートのタイミングは悪くなかったものの、その後の加速が鈍った松下は、1コーナーまでに佐々木の逆転を許してしまう。一方、その後方では好スタートを切った高橋翼(HFDP RACING F312)が1コーナーでコースアウト。復帰は果たしたが、大きく順位を落とす。さらに、4番手スタートの山下がアトウッドコーナーでチームメイトの勝田との接触を避けようとしてコースを飛び出し、やはり順位を落としてしまう。そして、バックストレートから続くヘアピンで、高星明誠(B-MAX NDDP F312)が勝田を抜いて3番手に浮上。わずか1周のうちに大きく順位が動くことになった。

 だが、その後に目立ったのは、順位を落としていた山下と高橋の追い上げのみ。抜けないと言われているコースだが、特に山下はわずか4周でF3-Nクラスを全車かわしたばかりか、10周目にはナニン・インドラ・パユーング(CERUMO・INGING Jr)を、そして13周目には清原章太(TODA FIGHTEX)をもかわして5番手に。貴重な2ポイントを稼ぐことになった。上位の4台は最後まで順位は不動で、終盤に松下が佐々木との差を詰めたものの、プレッシャーをかけるまでには至らなかった。佐々木の表彰台獲得は今季初。それが優勝となったばかりか、自身にとって初めての総合優勝ともなった。

 F3-Nクラスでは久保がスタートに失敗。逆に好スタートを切った小泉が1コーナーにトップで飛び込み、3周目までは久保とデッドヒートを繰り広げた。しかし、3周目に山下を間に挟んだことでギャップを築いてからは、徐々に逃げていくように。久保は序盤のタイヤの酷使もあって、後半は抵抗すら許されなかった。3位は湯澤翔平(KCMG F308)が獲得している。

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