全日本F3選手権の第3ラウンドは第5戦、第6戦の予選が行われ、第5戦はアレキサンドラ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)がNクラスながら初のポールポジションを獲得。第6戦は国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)がポールを獲得した。
フォーミュラ・ニッポンのフリー走行終盤から強くなった雨が全日本F3の第5戦予選のコースオープン時にも続き、路面は完全にウエットコンディション。予選開始から2コーナー、デグナー、スプーンなどでコースアウトするマシンが相次ぎ、荒れ模様の予選となった。
そんな中、序盤から好調なタイムをマークしていたのが、同様に雨だった第2ラウンド岡山で速さをみせたNクラスの佐藤公哉(NDDP EBBRO)。Cクラスのトムス勢に交じり上位を争う。しかし、チェッカー直前にトップを奪ったのはこちらもNクラスのインペラトーリだった。マーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308)、嵯峨宏紀(DENSO・ルボーセF308)らCクラスのマシンを抑えて堂々の初ポールを獲得。井口卓人(PETRONAS TOM'S F308)は4番手、国本が5番手、佐藤は結局6番手に食い込むこととなった。
続いて行われた第6戦の予選は、雨が小康状態となりタイムも好転。トムス勢の3台による争いとなった。終盤、2分7秒840というタイムを叩きだし第4戦以来2回目のポールポジションを獲得したのが国本。エリクソン、井口と続き、トムスのトップ3独占という予選となった。
Nクラスのトップは総合4番手に食い込んだインペラトーリ。2番手に山本尚貴(HFDP)、3番手に千代勝正(NDDP EBBRO)となった。千代は終盤、ヘアピンでスピンを喫しグラベルにストップしている。