全日本F3選手権開幕戦は富士スピードウェイで15周の決勝レースが行われ、井口卓人(PETRONAS TOM'S F308)が大逆転でマーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308)を下し開幕戦勝利を飾った。3位は国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)だった。
フォーミュラ・ニッポンの予選日夕方に行われるF3の開幕戦。昼過ぎまでは快晴だった富士スピードウェイだが、F3のスタート進行が始まる頃から小雨が舞い始め、各陣営はグリッド上までタイヤ選択に頭を悩ませることとなった。結局、全車がスリックを選択してフォーメーションラップが始まるが、ここでNクラスのポールポジション、関口雄飛(EBBRO AIM F307)がフォーメーションに出られず。ピットスタートとなった。
迎えたスタートでは、4番手スタートの安田裕信(ThreeBond)が一気に3番手に躍り出るが、これはジャンプスタートの判定。安田はドライブスルーペナルティが課されてしまう。トップはエリクソン、井口が続き、国本が3番手を取り戻すこととなった。
レースはしばらく落ち着いた展開となるが、レースが半分を過ぎたあたりでCクラス、Nクラス双方とも滑りやすい路面のせいか激しさを増してくる。Cクラスではトップのエリクソンに井口が接近、Nクラスでは佐藤公哉(NDDP EBBRO)、小林崇志(HFDP)、アレキサンドラ・インペラトーリ(ACHIVEMENT by KCMG)、千代勝正(NDDP EBBRO)、山本尚貴(HFDP)の集団に最後尾から怒濤の追い上げをみせた関口が接近。激しいレースが展開された。結局Nクラスは14周目の1コーナーで関口とインペラトーリが接触、関口がトップに立つとそのまま優勝。2位に小林、3位に千代という結果となった。
Cクラスは最終周まで井口がエリクソンを攻め立てたが、エリクソンが隙をみせずそのままの順位で迎えた。しかし、最終周の最終コーナーで井口がエリクソンのインを突き、そのまま軽くマシンがスライド。外側にいたエリクソンはランオフエリアに逃れたがコースに戻り、井口と並走! しかし、チェッカー時には井口が0.036秒差で前におり、井口が1位、エリクソンが2位という結果になった。3位には国本が入り、これでトムスは表彰台を独占する結果となった。
第2戦の決勝は日曜日の12時45分にスタートする。
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全日本F3:最終コーナーで大逆転! 井口、0.036秒差で開幕戦を制す
