全日本F3選手権は12日、富士スピードウェイで今季最終戦となる第15戦の決勝レースが行われ、佐々木大樹(B-MAX NDDP F312)がポール・トゥ・ウインでシーズンを締めくくった。F3-Nクラスでも、クラスポールからスタートした小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)が優勝を飾っている。
前日の第14戦でシリーズチャンピオンも決定し、いよいよ最終戦を迎えた今季の全日本F3。最終ラウンドとなる富士戦は、WEC世界耐久選手権との併催となっている。WECの決勝レースを前に、午前8時より行われた15周の決勝レースは、薄曇りのもと、気温13度、路面温度17度というコンディションで展開した。
スタートでは、ポールポジションの佐々木が危なげなくホールショットを決めた一方、フロントロウに並んだ僚友の高星明誠(B-MAX NDDP F312)はスタートで後続に捉えられる形に。4番手スタートの山下健太(PETRONAS TOM’S F314)が2番手、前日戴冠を決めた松下信治(HFDP RACING F312)が3番手に続き、ダンロップで高星を捉えた勝田貴元(PETRONAS TOM’S F312)が4番手で1周目を終える。
その後、上位3位が1秒前後に連なりながら、4番手以下を1~2秒引き離す形でレースは展開。上位はやや接近する場面もあるも、オーバーテイクには至らない。一方、6周目には、清原章太(TODA FIGHTEX)がナニン・インドラ-パユーング(CERUMO・INGING Jr.F312)を捉えて7番手に浮上。その後清原は、9周目に高橋翼(HFDP RACING F312)もパスして6番手に。また、インドラ-パユーングも、12周目に高橋を捉えて7番手に浮上した。
前方では、チェッカーに向けて佐々木がハイペースで走行し、2番手山下との差も徐々に広がっていく展開に。最後は2.3秒の差をつけ、最終戦で佐々木がポール・トゥ・ウインを飾った。2位には山下、そして3位に清原が続いている。
F3-Nクラスでは、3番手スタートの久保凛太郎(CG ROBOTル・ボーセF308)が、1周目にトップに浮上。小泉、湯澤翔平(KCMG F308)と続いていく。ただ、小泉は8周目に久保を捉えて首位を奪還。3番手の湯澤も久保を攻め立てていく。バトルを繰り広げていた湯澤と久保が、13周目のダンロップ手前で接触。両者ともにリタイアしてしまう。
これにより、山口大陸(TAIROKU EXCEED)が2番手、三浦愛(EXEDY RACING F307)が3番手に浮上。最後は、小泉がトップでチェッカー。2位に山口、そして3位に三浦が続いた。