JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPを終えた翌日の11月14日、静岡県御殿場市役所から、スーパーGTで活用されているトランスポーターを使用し、東日本大震災の被災地である福島県相馬市に向けて毛布が出発した。

 これまでも御殿場市から相馬市への物資支援は何度か行われており、積み込みには御殿場市周辺に居を構えるトムスやインパルなどのチームが協力したほか、スーパーGTで使用されているトラックが物資運搬に使用され、坂東正明GTアソシエイション代表自らがそのトラックに乗り被災地に向かうなど、御殿場市からの物資協力にはGTアソシエイションが積極的に協力してきた。

 10月末に、「相馬市内の仮設住宅に住む人(3784人・10月31日付)たちの防寒対策として毛布を援助してもらえないか」という依頼を受けた御殿場市では、3月に援助物資の寄付を呼び掛けた際に集まった毛布約3200枚を保管しており、これを快諾。GTアソシエイションが再度協力し、レーシングカーなどを輸送する10tトラック1台、4tトラック1台の計2台が使用されることとなった。

 朝9時に、市内の防災倉庫へ2台のトラックが到着。市役所職員の手によりてきぱきと毛布がトラックに積み込まれ、午後1時30分から若林洋平御殿場市長やGTA坂東正明代表、そして多くの職員が参加し、出発式を実施した。

「以前より交流のあった相馬市の方から依頼があり、これまでも物資援助をさせていただいてきたが、『これからの時期は寒さが厳しくなるので、仮設住宅の人たちのために毛布が欲しい』という声をいただきました。我々の方には、3月に市民の皆様に提供してもらい、保管してあった物資の中に毛布があったので、それを活かしていただきたいと、今回このような形で支援物資を送ることになりました」と若林市長。

「GTアソシエイションの皆さんにご協力をいただくのはこれが3度目になりますが、是非今回も安全に運んでいただきたい。相馬の皆さんが寒い思いをしないよう、御殿場市民の皆さんの善意を届けられたらと思います」

 また、坂東代表も「最初は私も同行し、1週間ほど相馬の周りをまわってきました。約9時間かけて着いた現場の様子は、今も目に焼き付いています。富士スピードウェイでは昨日レースが終わったばかりですが、この週末で約7万人のお客様がサーキットに来られました。レース活動は、近隣住民の皆さんのご理解やご協力があってできるもの。その恩返しがこういった形でできることは喜ばしいことです」とコメント。

「市長もモータースポーツが大好きな方で、昨日もサーキットにおいでいただきましたが、今後もこのようなご依頼やご要望にはぜひ協力させていただきたいと思います」と坂東代表は、モータースポーツ界として今後も積極的に被災地支援に協力していきたい考えを示した。

 御殿場市から毛布を乗せたトラック2台は、明日には相馬市へ到着する予定だ。

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