2013年F1第17戦アブダビGPのフリー走行2回目(FP2)は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
決勝のスタート時刻と同じ17時(現地時間)から行われたFP2は、気温こそFP1とほぼ同じ33度で始まったが、路面温度は10度近くも下がって37度を記録。そのため、FP1で発熱によるグリップ不足に苦しんでいた各車も終始安定したかたちで走行、開始5分過ぎには、早くもFP1のトップタイムが更新される展開でセッションはスタートした。
序盤は、各マシンともミディアムタイヤで周回を重ね、レッドブルのマーク・ウエーバーがミディアムコンパウンドの最速タイムとなる1分43秒021を記録。以下、チームメイトのベッテル、メルセデスのニコ・ロズベルグ、ロメイン・グロージャ、ルイス・ハミルンと続いた。
開始20分が過ぎると、ロータスのキミ・ライコネンが早くもソフトタイヤを投入、他のマシンも徐々にタイヤをスイッチしていく。
すると、まずライコネンが1分41秒台のタイムでさっそくリードを奪ったが、開始30分過ぎにはハミルトン、その後もウエーバーとソフトを履いた上位勢が相次いでトップタイムを更新。さらに、サーキットが暗闇に覆われ始めたセッション折り返しのタイミングでは、ベッテルがウエーバーを上回ってトップに浮上。その後もタイムを縮めたベッテルは、自身のベストタイムを1分41秒335として、中盤以降のプログラムをロングランへと切り換えた。
一方で、FP1トップのグロージャンはセッション序盤からステアリングの違和感を訴え、終盤にはブレーキ周りの不具合でピットイン。その後彼のロータスはコースに戻ることができたが、ソフトタイヤの評価はライコネンが引き継ぐかたちに。また、フォース・インディアのポール・ディ・レスタとマクラーレンのジェンソン・バトンもパンクに見舞われるアクシデントに遭遇している。
結局、セッション終盤は各チームがそれぞれのプログラムに集中し、上位のポジションは大きく変わらず。ベッテル、ウエーバーのレッドブル勢が1-2となり、メルセデスのハミルトンが3番手。FP2最多の42周を重ねたライコネンも順調な仕上がりをみせ、4番手で初日を終えた。
メルセデスとランキング2位を争うフェラーリは、フェルナンド・アロンソがトップから約コンマ8秒差の8番手、フェリペ・マッサもトップと約1秒差の10番手に終わっている。