19日、筑波サーキットでスーパーGT300クラスに参戦するGOODSMILE RACING & Team UKYOのファン向けイベント『初音ミクGTプロジェクト ファン感謝デー』が開催され、快晴のもと725人のファンが訪れた。

 このイベントは、多くのファンの声援を集めるチームGOODSMILE RACING & Team UKYOが、ファンへの感謝をこめてこれまでにチャンピオンを獲得したBMW Z4 GT3をはじめ、チームが所有しているマシンを一堂に走らせるとともに、同乗走行などふだんはできない形のものを行おうと企画したもの。平日日中の開催だったが、晴天に恵まれ朝からファンが筑波サーキットに詰めかけた。

 午前9時からのオープニングでは、なんと今回のイベントの“目玉”とも言える2016年導入のニューマシン、グッドスマイル 初音ミク AMGと、11年のチャンピオンマシンで、同乗走行に使用される予定だったBMW Z4 GT3のエンジンがかからないというトラブルが。その後無事にエンジンはかかったが、笑いながらも温かくファンが見守り続けた姿は、このチームを象徴するものと言えるだろう。

 同乗走行ではZ4 GT3をはじめ、小林可夢偉がドライブしたレクサスIS-F CCS-Rや、メルセデスベンツの市販車たちが多数走行。また、イベントステージではBMW Sports Trophy Team Studieの鈴木康昭代表や、番場琢、佐々木雅弘、菊地靖といったチーム草創期のメンバーが集結。当時を振り返るトークショーを行い、ファンは懐かしく耳を傾けた。

 注目のメルセデスベンツAMG GT3のシェイクダウンは、予定を変更して11時35分からと、15時55分から実施。どちらも谷口がステアリングを握り、夕刻の走行では53秒台までタイムを縮め、まずは関係者一様ホッとした表情を浮かべた。

 イベントの大トリとなったのは、谷口がドライブしたMY11のBMW Z4 GT3、片岡がドライブしたMY14のZ4 GT3、そして河野駿佑のFIA-F4、片山右京監督がドライブしたトヨタ86によるドリームレース。予選を行ったのだが、右京監督の86はタイム差がありすぎ、スタート前に「86は1周減算でいい?」と急遽ルールを変更してしまう。

 ただ、レースでは谷口と片岡のZ4がバトルを繰り広げる一方で、なかなか右京監督をラップダウンにすることができず、最終的に右京監督がトップで(?)チェッカー。谷口に「みんな並んで仲良くゴールしようって言ったじゃん!」とツッコまれると、右京監督は恐縮しきりの様子だった。

 フィナーレは、安藝貴範チーム代表を中心にドライバー、そしてファンが一緒になってマシンとともに記念撮影。『ミクGTづくし』の一日を、ファンも楽しんだ様子だった。

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