全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿は9日、28周の決勝レース2が行われ、スタートでトップに立った中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)が最後まで盤石の走りをみせ優勝。2012年以来となるチャンピオンを決めた。

 午前中のレース1を終え、サポートレースを挟み迎えた全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿の決勝レース2。今季最終戦であり、チャンピオンが決する重要なレースとなるが、スタート直前に雨は小康状態となり、ウエットではあるもののかなりコース上の水量が減る方向でフォーメーションラップのスタートを迎えた。

 1周のフォーメーションを終え気温17度、路面温度18度というコンディション下で迎えたスタートでは、37ポイントで逆転王座を目指す6番手スタートのジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が好スタートを決めるも、今度はポールポジションの一貴もスタートを決め、トップで1コーナーへ。最前列スタートのロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)をかわし、3番手スタートのアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が2番手に浮上。トムス勢がワン・ツーを築きレースをリードしていく。オリベイラはジャンプアップを果たしたものの、4番手で1コーナーをクリアした。

 レース序盤はまだ水煙が多いせいか、上位陣は等間隔で走行。バトルはなかなか起きてこない。今回のレースはドライであればタイヤ交換義務づけがあったが、ウエットとなったため義務づけはなし。5番手平川亮(KYGNUS SUNOCO)と6番手国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)のバトルをはじめ、後方では見応えあるドッグファイトがいくつも展開されるものの、上位陣は膠着状態のままレースは中盤戦を迎えていった。

 28周のレースを折り返す頃には、一貴は7秒以上ものリードを2番手ロッテラーに対し築き、オリベイラは3番手デュバルとの差を詰めようとするものの、なかなかつけいるスキを見出すことができない。ただ、終盤に向けて雨が止み水量が減ってくると、ロッテラーのペースが鈍り、3番手デュバルとの差が縮まっていく。

 終盤、ロッテラーはタイヤが厳しくなっているのか積極的に水を拾いにいく動きをみせる。そんな中でロッテラーとデュバルは接近戦を展開。オリベイラも少しずつギャップを詰めていくが、その中で迎えた24周目のシケインで、デュバルがオーバーラン。デュバルはオリベイラには抜かれなかったものの、これでロッテラーの2位が盤石となった。

 スタートでトップに立った一貴は、後方のバトルを後目に28周のレースでまったく付け入るスキをみせない走りを披露し、そのままトップでチェッカー! レース2でポール・トゥ・ウインを飾り、8点を加算。46ポイントに伸ばし、2012年以来となる国内トップフォーミュラのチャンピオンを決めてみせた。

 2位はなんとかポジションを守ったロッテラーで、得点を伸ばしたものの、ランキングではオリベイラには届かず。3位はデュバルで、オリベイラは4位でチェッカー。5位は平川という結果となった。ホンダ勢の最上位はレース1同様、山本尚貴(TEAM無限)の6位となっている。

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