7日、東京・代官山で『ファウストA.G.アワード2015』の授賞式がおこなわれ、2015年シーズンのブランパン耐久シリーズとスーパーGT300クラスでチャンピオンを獲得した千代勝正が“ファウスト・チャレンジャー・オブ・ザ・イヤー”(ファウスト挑戦者賞)を受賞した。

 今回、千代が受賞したファウスト挑戦者賞は極地レースや超人的競争など冒険的大会に挑んだ人や、大胆な発想で空想世界を現実化し、未来を築く人に与えられるアワード。ブランパン耐久シリーズでタイトルを獲得し、千代が世界を舞台にしたツーリングカーシリーズにおいて、日本人初のシリーズチャンピオンとなったことが称えられた。

 千代は「このような賞を頂くことができ、大変光栄に思います。今年参戦したブランパン耐久シリーズは、ヨーロッパのGTレースとして最も過酷なシリーズ。世界の名だたるメーカーがワークス体制で参加しているシリーズで日本代表としてニッサンGT-R(ニスモGT3)で総合優勝することができ、とても嬉しく思っています」と受賞の喜びを表した。

「海外レースへの挑戦は今年で2年目。最初は英語もあまり分からず、イギリス人スタッフと会話した時は、中学校で習った英語とぜんぜん違うぞ、と感じるほどでしたしかし、レースでは誰もが優勝だけをターゲットにしています。多少言葉が通じなくても、気持ちが伝わり2年目で結果が出すことができました。チームで勝ち取った結果だと思います」

「レースが本当に好きで、15歳でカートデビューし、世界で活躍させていただくことができるようになりました。これからも世界のあらゆるレースに挑戦し、レース界や自動車業界、それ以外の世界にも貢献できるようになりたいと思います」

 2009年にスタートし、今年で7度目の開催となるファウストA.G.アワードは“冒険”、“挑戦”、“貢献”を軸に1年間で地球上で最も活躍した冒険家や挑戦者、社会貢献活動を表彰するアワード。このアワードには全4部門が設定されており、過去には登山家の三浦雄一郎氏やレッドブル・エアレースに参戦している室屋義秀氏らが受賞しているほか、モータースポーツ関連では2010年に元F3レーサーの長屋宏和氏、2011年にラリードライバーの篠塚健次郎氏が社会貢献活動賞や特別賞を受賞している。また、2009年から同アワードのスーパーアドバイザーを片山右京氏が務めているおり、モータースポーツとも結びつきの強いアワードだ。

 式典にプレゼンターとして登壇した片山氏は「千代勝正くんのことはカートの選手になる前から知っています。そんな彼が世界で活躍するようなドライバーになり、コメントしている背中を見ていたら、まるで嫁にいった娘を見る父親のような気分になり少しうるっとしてしまいました」と、同じモータースポーツ界からの受賞を喜んでいた。

 そのほか、社会貢献活動を称える“ファウスト・ソーシャル・コントリビューター・オブ・ザ・イヤー”には殺処分ゼロを目指し、里親探しや使役犬の育成を行っているピースウィンズ・ジャパンと災害救助犬の『夢之丞』に、あらゆる分野の冒険を称える“ファウスト・アドベンチャラー・オブ・ザ・イヤー”には親子2代に渡り、日本の熱気球競技界をリードし、世界一に登り詰めた藤田昌彦氏、藤田雄大氏の親子と、世界初の天然本藍染め革『SUKUMO Leather』を生み出した堀井誠氏に贈られたほか、大賞の“ファウスト・オブ・ザ・イヤー”は、今年5月に日本で初開催され、小林可夢偉もアンバサダーを務めた世界最大規模のチャリティランニングイベント『Wings for Life World Run』に贈られている。

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