ブランパン耐久シリーズは20日、今季最終戦となる第5戦がニュルブルクリンクで行われ、3位フィニッシュを果たしたニッサンGTアカデミー・チームRJNの千代勝正/ウォルフガング・ライプ/アレックス・バンコム組がドライバーズタイトルを獲得した。レースはフォン・ライアン・レーシングの58号車マクラーレン650S GT3が制している。

 23号車ニッサンGT-RニスモGT3に乗りこむ3人は、シリーズ第3戦ポールリカールで初優勝を果たし、ドライバーズランキングで首位に浮上。7月末に行われた第4戦スパ24時間はトラブルなどもあり15位となり、ランキングは3位に。9ポイント差で首位を追う状況で、今回の最終戦を迎えた。

 55台がエントリーした最終戦ニュルブルクリンク。予選で23号車GT-Rは、バンコムの記録した1分54秒707のタイムで2番グリッドを獲得。ポールポジションを獲得した63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3とともにフロントロウに並んだ。

 3時間の決勝レースでは、千代〜ライプ〜バンコムと繋いだ23号車GT-R。バンコムがステアリングを握った最終スティントでは、タイトルを争うMスポーツの7号車ベントレー・コンチネンタルGT3を従える形でピットアウトすることなる。この7号車はランキング4位につけており、タイトル争いでのライバル。7号車を駆るスティーブン・ケインはバンコムに対して激しくプッシュするが、バンコムも2位のポジションを死守していく。ただ、残り10分というところで7号車が先行。23号車は3位に後退することになる。

 しかし、7号車がタイトルを獲得するためには、その時点で数十秒までリードを広げていた首位の58号車マクラーレンを捉えて優勝する必要があった。残り少ないレース時間ではその差を埋めるには至らず、最終的には58号車がトップでチェッカー。2位に7号車ベントレーが入り、23号車GT-RはWRTの1号車アウディR8 LMSの追撃を振りきって3位を獲得した。

 これにより、23号車の3人はドライバーズポイントを62ポイントまで積み増す形となり、ランキング3位からの逆転でプロクラスのドライバーズタイトルを決めることとなった。

 昨年からこのブランパン耐久シリーズに参戦している千代は、「たくさんの応援ありがとうございました。信じられないようなレースでした」と戦いを振り返る。

「チャンピオンになりたいとチーム全員が強く思い、それを実行して、達成した、この喜びは言葉にできません。ヨーロッパに挑戦して2年目、苦しい時もたくさんありましたが、本当に挑戦して良かったと思いますし、このチームと一緒に戦う事ができて、本当に良かったです」

 なお、プロクラスのチームタイトルは、今回のレースを4位で終えたベルジャン・アウディクラブ・チームWRTが獲得している。

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