ブランパン耐久シリーズは12日、イタリア・モンツァで今シーズンの開幕戦が開催され、GRTグレッサー・レーシングチームの19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3がレースを支配する走りでトップチェッカーを受けるも、給油リストリクターの違反で失格に。プロ-アマクラスのリナルディ・レーシングのリナト・サリコフ/ノルベルト・シードラー組333号車フェラーリ458イタリアGT3が繰り上がりで総合優勝を果たした。
一週間前にノガロで開催されたスプリントシリーズ開幕戦に続いて、モンツァで開幕を迎えたブランパン耐久シリーズ。今シーズンも開幕戦から58台と多くのエントリーを集めたブランパン耐久の予選では、333号車フェラーリがポールポジションを獲得。2番手にもブラックパール・レーシング・バイ・リナルディの66号車フェラーリが続き、BoPで有利な状況を得たフェラーリ勢がフロントロウを独占した。3番手に、19号車ウラカンが入っている。
また、今季はプロクラスにエントリーするニッサンGTアカデミー・チームRJNの千代勝正/ウォルフガング・ライプ/アレックス・バンコム組23号車ニッサンGT-RニスモGT3は、予選12番手を確保して決勝に臨んだ。
3時間の決勝レースでは、ストレートエンドのシケインも各車大きなアクシデントなくクリア。トップチェッカーを受けたGRTグレッサーの19号車ウラカンは、序盤から終始レースを支配する走りを披露。最後は後続を30秒以上引き離して首位でチェッカーを受けた。
このウラカンは、今季からFIA-GT3のマーケットに投入されたニューマシンで、このレースが初の実戦。見事にデビューウインを飾ったかに思われたが、レース後、スチュワードは給油リストリクターに違反があったとしてGRTグレッサーのウラカンをレース結果から除外することを決定。19号車の優勝は取り消されることとなってしまった。チームは、この裁定に対して異議を申し立てている。
これにより、総合2番/プロ-アマクラス首位からスタートし、終始トップ3をキープして総合2位でチェッカーを受けていたプロ-アマクラスの333号車フェラーリが、繰り上がりで総合優勝。ベルジャン・アウディクラブ・チームWRTの1号車アウディR8 LMSウルトラが繰り上がりで総合2位に入るとともに、プロクラス優勝を果たしている。
ニッサンGTアカデミー・チームRJNの2台のGT-RニスモGT3は、千代組の23号車が総合7位/クラス4位でフィニッシュ。プロ-アマクラスに参戦する22号車は序盤にリタイアを喫している。