今季、GT500クラスにステップアップするレーシングプロジェクトバンドウ。新たなマシンとなるWedsSport ADVAN SC430のカラーリングが完成し、週刊オートスポーツの取材を受けた。

 過去2回GT300クラスのチャンピオンを獲得、今季はついにGT500クラスへのステップアップを果たすレーシングプロジェクトバンドウ。新造されたレクサスSC430にはおなじみのウェッズスポーツカラーが施されることになったが、坂東正敬監督のアイデアが活かされ、カラーリングはブルーメタリックをベースにイエロー、レッドのラインが入るものとなった。

 今季大胆にカラーリングが変わったチームを中心に取材を進めていた週刊オートスポーツでは、さっそくWedsSport ADVAN SC430を取材。ドライバーの片岡龍也、荒聖治のふたりも取材に居合わせたが、ふたりとも第一声は「ワルそうですね〜(笑)」。しかし、「バンドウらしくてカッコいい」「キライじゃないですよ」と新たな愛機に満足の表情だ。

「座った感じはすべて新品ですごく気持ちいいですし、期待感も高まりますね」と片岡。「僕たちはすべてが新しいし、GT500でも“15番目のスタート”。本当にチャレンジャーですからね。毎回次に繋がるレースをしたいし、そのためには毎回きちんと完走しなければいけない。とにかく気負うものがないので、純粋にチャレンジしたい。楽しみです」とひさびさのGT500での戦いに興奮気味だ。

 一方、1年間のFIA GT1での戦いを経て、ふたたびGT500で戦うことになった荒は、2005年以来のトヨタ/レクサス車のドライブ。マシンに座った荒は、GT-Rとは設計者のこだわりが異なるところが興味深かったと語る。

「GT500はすごくしっかりしていますし、どのクルマに乗っても安心できる。今回座ってみて、『早く走りたいな』と感じましたね」と語る。

「2009年以来のGTで、ひさびさのトヨタ車ですし、ヨコハマタイヤともまた仕事ができる。完璧な状態で臨むことができる訳ではないですし、やることもたくさんあります。そう簡単に勝てるレースではないですが、いい体制を作ってもらったので、結果を出していきたい」と荒。

「タイヤもマシンもパフォーマンスはある。それをどうマッチングさせていくか」が結果を出すためのポイントだと語る荒。ひさびさのGT500ドライブとなるふたり、そして初挑戦のレーシングプロジェクトバンドウに注目だ。

GT500マシンの新カラーリングを一挙掲載
週刊オートスポーツNo.1297は4月28日(木)発売予定!

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