小林可夢偉が2014年にケータハムからF1復帰する可能性が浮上していると、ドイツメディアが伝えている。
21日にザウバーがエステバン・グティエレスの残留を発表したことで、来季のレースシートはマルシャのひとつとケータハムのふたつを合わせた計3つになってしまった。
そんななか、これまでシート争いに名前のなかった可夢偉が今週ケータハムのファクトリーで目撃されたとの情報が浮上。可夢偉も先日、自身のTwitterであるチームと交渉していることを明かしていた。
その可夢偉は、「チームからのレスポンスが突然悪くなった」と一部交渉状況を明かしていたが、ドイツ紙アウト・モーター・ウント・シュポルトの特派員マイケル・シュミットは、日本人のコバヤシとスウェーデン出身のGP2ドライバー、マーカス・エリクソンが来季ケータハムのシート争いで“ポールポジション”につけていると語ったという。
「GP2ドライバーのエリクソンは、スウェーデンのグローバル企業から200万ドル(約2億円)の支援を受けている」と語るシュミットは、可夢偉も多くのファンから寄付された額を含め600万ドル(約6億2000万円)を手にしていると述べている。
またシュミットは、元トロロッソのハイミ・アルグエルスアリと今季までフォース・インディアをドライブしていたポール・ディ・レスタもケータハムと交渉していたと明かしている。
仮にケータハムが可夢偉とエリクソンで決まった場合、マルシャ残留を希望しているマックス・チルトンにとっては都合の悪い展開となってしまうようだ。
チルトンには、父親が副会長を務める保険グループ大手エーオンの強力な後ろ盾があるとされていたが、ここにきて同社はサッカーへのスポンサーシップに移行する可能性があるという。そうなれば、同じく豊富なスポンサー支援を得るギド・バン・デル・ガルデやシャルル・ピックがマルシャのシート獲得に動くとみられている。