小林可夢偉は27日、フェラーリのプライベート・サーキットであるフィオラノでフェラーリのF1マシンを初めてドライブした。
昨シーズンまでザウバーのレースドライバーを務めていた可夢偉は、今年、スクーデリア・フェラーリと契約し、2013年のWEC世界耐久選手権LM-GTEプロクラスにイタリアのAFコルセから参戦している。
彼は、7月21日にロシアの首都モスクワで開かれるフェラーリのプロモーションイベントでF1の走行を行うため、月曜日にフィオラノでフェラーリの2010年型F1マシン「F10」をドライブした。
可夢偉は、初めてフェラーリのF1マシンをドライブすることは、非常に特別な経験だったと語っている。
「最初のフィーリングは、ものすごく幸せだった」と可夢偉。
「僕は、このマシンとレースをしてきたので、どれくらい速いかは分かっていた。だから、今回の経験を得ることは非常に重要だった」
「僕が最後にF1マシンをドライブしたのは、昨年のブラジルのレースだった。今は(フェラーリ)458GTでWECのレースを戦っている。印象は完全に異なるものだったよ」
「でも、再び(F1マシンに)適応するのは難しくはなかった。なぜなら、僕はこれまでにあらゆるマシンをドライブしてきたから、変化には慣れているんだ」
「モスクワのイベントで再びF1マシンをドライブすることは非常にうれしい。僕にとってはダブルデビューになるんだ。イベントでフェラーリのF1マシンを初めてドライブするし、そこを訪れるのも初めてなんだ」