2014年F1中国GPの日曜決勝で、ケータハムの小林可夢偉は18位を獲得した。
■ケータハムF1チーム
小林可夢偉 決勝=18位
18位というのは僕らが望んでいたリザルトではありませんが、ジュール(・ビアンキ)とはとてもいいバトルをしたので、今日のレースに関しては比較的満足しています。
でも最終ラップでの彼に対するオーバーテイクが、僕らとは関係がない、チェッカーフラッグのミスによって無効になってしまったのは本当に残念です。
最後の数周、とてもいいバトルをし、最終ラップに彼を捕らえました。でもレース後、チェッカーフラッグが誤って1周早く振られたことが分かりました。2014年最初の4戦ではとても苦労してきたので、小さな勝利によってチームの皆が元気づけられたのが見られて喜んでいたのですが。
スタートは特にいい出来ではなかったものの、1周目を終えるころにはふたつポジションを取り戻し、18周目まで(パストール・)マルドナドといい戦いをしました。
11周目に新品ミディアムタイヤに交換、チームが素晴らしいピット作業をしてくれたため、セカンドスティント半ばまでマルドナドの前を走れました。でも僕らのマシンはその時のタイヤでは彼を押さえ切れるほどの力がなく、18周目に彼に抜かれた後、ポジションを取り戻すために戦えるほどの速さがありませんでした。そのため、その後はマルシャ2台に勝つことに集中しました。
予定どおり3回ストップの戦略で走り、それによって興味深い瞬間が何度か訪れました。(セバスチャン・)ベッテルは燃料をセーブし古いタイヤで走っていて、僕は新しいソフトタイヤでサードスティントを走っていたため、彼の前に出ていいと言われました。彼はそのことに不満だったと聞いていますが、その時点で彼と比較して僕には速さがあったので、すぐに彼を引き離し、自分たちのプランに影響が及ぶのを避けることができました。
僕らにとっては真のバトルの相手はマルシャでした。僕は最後のピットストップを終えて新品ソフトでコースに復帰し、すぐに(マックス・)チルトンを捕まえました。レースのその段階ではトラフィックがひどく、そういう場合は常にレースが難しくなるのですが、その後、数周でビアンキとのギャップを縮めました。
ジュールとのバトルはクリーンなレースで、本当に素晴らしいものでした。バックストレートの後のヘアピン進入で、彼の防御をけん制し彼をついに抜きました。
繰り返しになりますが、僕らには何の責任もないのに、このリザルトは無効になってしまいました。でも僕らはスペインでさらに努力をして反撃するしかありません。
レース序盤にマルドナドといいレースができましたが、僕らにはまだロータスやザウバーと戦えるだけの純粋な速さがないのは明らかです。それでもスペインにはいいパッケージを持ち込む予定ですし、ギャップを縮めるために努力していきます。
最初の4戦はハードでしたが、今日2台揃ってフィニッシュできたことで、僕らもルノーも信頼性を向上させたことを証明しました。ここからさらに前進し、これからの2週間で充電して、バルセロナにはもっと強くなって戻って来なければなりません。