全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦オートポリスで表彰台を獲得したドライバーたちが、決勝レースについて語った。

●塚越広大（DOCOMO DANDELION）：決勝優勝
「この優勝をホンダとチームにブレゼントすることができて、本当によかったです。レースについては、スタートさえうまくいけば、決勝のペースには自信があったので、スタートに集中していました。スタートがうまくいって、1コーナーにトップで入ってからは毎周集中して、少しでも後ろとのギャップを作れるようにプッシュして走りました。伊沢選手が後ろにいたことはわかっていて、同じチームということで一番手強いと思っていたので、ずっとプッシュして走っていました。ミスをしてしまったら、簡単にギャップが縮まってしまいそうだったので、そういう意味では長いレースでした。最後まで攻めることのできるクルマを用意してくれた田中エンジニアにも感謝していますし、自分自身としても最後まで気持ちよく走ることができました。ゴールした瞬間は涙が出てきて、やっと勝ててホッとしたという気持ちを噛み締めながら、ウイニングラップはいろいろな人への感謝の気持ちとともに走っていました。今回の優勝をきっかけにもっと勝っていきたいです」

●伊沢拓也（DOCOMO DANDELION）：決勝2位
「予選で塚越選手にポールを獲られてしまい、僕自身もミスが多く、5番手スタートになってしまいました。それがとても悔しかったので、今日は気持ちを切り替えて、スタートに集中していました。スタートがうまくいったことが、今日の結果につながっていると思います。レース中は塚越選手が見える範囲にずっといて、僕もできる限り頑張りましたし、塚越選手が頑張っているのもわかっていました。レースの内容としては単調に見えたかもしれませんが、ふたりの間では細かいところでのバトルを感じながら走っていました。村岡監督には長い間苦労をかけましたし、こうしてチームとして初めて1-2を飾ることができてうれしいのですが、本音としては僕がこのチームに長くいる分、自分が優勝したかったという思いはあります」

●ロイック・デュバル（KYGNUS SUNOCO）：決勝3位
「まず最初に、ダンデライアンチームにおめでとうと言いたいですね。今週末はとてもコンペティティブだったと思います。チームにいたこともあるので、こうした結果が出て、よかったと思います。僕自身については、2010年以来、2年ぶりにフォーミュラ・ニッポンに戻ってくることができて、いい週末になりました。コンペティティブな戦いができ、残念なことにちょっとしたミスもあったけれど、3位になれてうれしいです」