LEXUS TEAM LeMans ENEOS
SUPER GT RACE REPORT
Round7-AUTO POLIS
1LAP=4.674km(Race:54LAPS) 250kmRACE
DRIVER:伊藤大輔/大嶋和也
■6番手スタートから苦しいレース展開に、13位完走でポイント逃す。
前大会から3週間のインターバルを経て開催されたSUPER GT第7戦。SUPER GTの開催が2年ぶりとなるオートポリス(大分県)にて行われた。今ラウンドでは、ハンディウェイトが前戦までの獲得ポイントそのままの重さとなり、前戦までと比較すると約半分の重さとなる。未だ念願の一勝が上げられずにいるENEOS SUSTINA SC430、最終戦が目前に迫るこの一戦に、万全の準備を整えて挑んだ。
10月1日(土)、天候は一日を通して快晴。予選は12:00~12:25の25分間で、300クラスとの混走で幕を開けた。開始時の気温21℃、路面温度29℃。まず出走したのは伊藤で、ニュータイヤを装着して開始と同時にコースイン。伊藤は1'42.040のタイムで基準タイムをクリア。その後は大嶋に交代し、間に300クラスの専有走行を10分間挟み、引き続き大嶋が500クラス専有の予選アタックを担当。アタックラップの途中、コースアウトしたマシンを避けるために若干のタイムロスがあったものの、1'40.732のタイムで6番手。スーパーラップへの進出を決めた。
500クラスのスーパーラップが開始したのは15:17から。1回目の予選で6番手だったENEOS SUSTINA SC430は、逆順の出走のため5番目に出走。スーパーラップのアタックも大嶋が務め、結果は1'40.537で、前車にわずか0.013秒差という僅差で7番手。決勝レースのグリッドが決定した。
10月2日(日)、決勝日は曇り空の下で迎えた。スタート時の気温17℃、路面温度24℃。午前中に行われたフリー走行時の違反によって1台のグリッドが降格になり、ENEOS SUSTINA SC430は6番手グリッドからスタートすることに。フォーメーションラップは14:00に開始され、いよいよ決勝レースがスタート。スタートドライバーの大嶋は、早くも1コーナーで1台をかわして5番手でオープニングラップを終えると、続く周回でさらに1台をかわして4番手に浮上。しかしここから数周の間に、タイヤの表面にタイヤかすが付き、タイヤのグリップ性能を落としてしまう現象が出ており、前車との差は開き、逆に後ろのクルマをすべて抑え込みながらラップタイムを上げられない苦しい状況に陥った。8周目まで後車への必死のブロックを続けたが、1台に先行を許すと続けざまに3台に先行され、8番手までポジションダウン。チームは作戦を急遽変更し、10周を終えてタイヤ交換のために大嶋をピットインさせることに。4輪を交換して大嶋をコースに戻すと、この時点で最後尾の15番手。20周を迎える頃には前車が徐々にピットインし始め、9番手となった25周で大嶋もピットイン。給油、タイヤ交換を済ませ、ドライバーは伊藤に交代。コースに 戻って14番手、ここから何とか追い上げに期待したいところだったが、伊藤も大嶋と同様の状況に悩まされ、ポジションを上げられず我慢の周回が続く。終盤まで14番手からのポジションアップが叶わず、50周が終わって3度目のピットイン。ここではタイヤを4輪交換し、次戦に備えたタイヤで走行することに。トップから1周遅れの53周でチェッカーを受け13位、今戦はポイント獲得を逃す結果となった。
⇒黒澤琢弥 監督のコメント:
「2年ぶりのオートポリス戦でしたが、レースでは、我々が準備したタイヤの種類がコンディションにマッチしなかったようで、苦しいレース展開になってしまいました。終盤は、ポイント圏外の現状の位置から何ができるか?ということに気持ちを切り替え、次のもてぎ戦で使う可能性のあるタイヤを試してみることにしました。結果としてポイントは獲得できなかったのですが、前向きなトライはできたかなと思っています。今回はファンの皆様、スポンサーの皆様など応援して頂いている方々に対してみっともないレースをしてしまったのですが、今回の結果が次戦に生きるよう、しっかり備えてもてぎ戦で頑張りたいと思います。ご声援ありがとうございました。」
⇒伊藤大輔のコメント:
「今回も厳しいレースでした。今年はクルマ、タイヤを含めた色々な面で、レベルアップを図るためのトライをしてきているんですが、なかなかそれが噛み合わず、結果につながらない戦いが続いているという感じです。次の最終戦に向けて、チャンピオン獲得の可能性は無くなってしまいましたが、来年につなげるためにももてぎで良いレースをしたいですし、応援してくれているファンの皆様に対してかっこいいレースを見せられるよう頑張りたいと思います。」
⇒大嶋和也のコメント:
「個人的に得意なコースだったので、絶対に優勝したいと思って挑んだ一戦でした。土曜の公式練習の走り始めで、新しいタイヤでのクルマのバランスが良くなく、それをチームが1時間のインターバルで予選までに必死で直してくれたおかげで、良いバランスに変わりました。予選では僅差で7番手、決勝は始まってみるとタイヤかすを拾ってしまうという問題を抱えながらのレースになりました。それが出てくるまでのレース序盤は調子も良く、順位も上げて行けたのですが、タイヤかすが付いてしまう症状が出始めてからはどうにもならず、ピットに早めに入って作戦を3スティントに変更したのですが、交換した後のタイヤも同様のものですぐに同じ状況になりました。ポジションも取り返せず、悔しいの一言ですが、それでも出来る限りのことはやれたと思っています。とにかく残り一戦ですので、今までよりも強い気持ちで優勝を狙って行きます。」
