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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.08.10 00:00
更新日: 2018.02.17 09:37

大嶋「ヘアピンで追突されスピン、悔しい結果に」


LEXUS TEAM LeMans ENEOS
2015年 SUPER GTシリーズ
第4戦 レースレポート

■開催日
予選:2015年8月8日(土)
決勝:2015年8月9日(日)

■サーキット
富士スピードウェイ(1周4.563km)

■決勝レース 周回数
66周(301.158km)

■ドライバー
大嶋 和也 / 国本 雄資

■順位
予選:9位/決勝:13位

■シリーズランキング
大嶋 和也:10位/19ポイント(今回0)
国本 雄資:10位/19ポイント(今回0)
チーム:10位/27ポイント(今回2)

■過酷な暑さの中、2回目の富士では予期せぬアクシデントで13位に
 第3戦のタイで今季初表彰台を獲得したLEXUS TEAM LeMans ENEOS。再び国内に舞台を移した第4戦の富士は、5月以来となる2回目の開催となるが、公式練習では速さを見せるもコンディションの変化した予選では惜しくも9番手でQ2進出はならず。気持ちを切り替え、上位進出を狙った決勝では過酷な暑さの中、避けられないアクシデントに見舞われた上、タイヤマッチングに苦しんだENEOS SUSTINA RC Fは、残念ながら13位に留まることとなった。

■予選(天気:晴れ / コース:ドライ)
 早朝から気温が上昇する中、8月8日(土)午前8時50分から始まった公式練習では、まずは大嶋がタイヤ評価とセットアップ作業をこなすと、2度の赤旗中断を挟んだ午前9時51分に1分29秒656をたたき出し、その時点でモニターのトップに浮上したENEOS SUSTINA RC F。ここでピットインし国本に交代すると、国本は1分31秒台のコンスタントなラップを刻んでフィーリングをチェック。

 さらに国本がGT500専有時間帯には1分30秒086にまでタイムを上げて走行を終えたENEOS SUSTINA RC Fは、3番手という好位置で公式練習を終えることとなった。続いて臨んだ公式予選では、スケジュールの遅れにより午後2時43分にスタートしたQ1を国本が担当。午後2時50分、残り8分というタイミングでピットアウトした国本は、計測2周目に1分29秒台に入ると、さらに翌周1分29秒271へとタイムアップ。この時点で5番手としたENEOS SUSTINA RC Fだったが、その後ライバル勢のタイムアップにより、最後の最後で9番手に後退してしまい無念のQ1敗退となった。

■決勝(天気:晴れ / コース:ドライ)
 前日と同じくまずまずの快晴となる中、66周の決勝レースは午後3時ちょうどに静岡県警のパレードラップ、そして1周のフォーメイションラップの後、午後3時07分にスタート。イン側9番グリッドからスタートした大嶋は、鋭く加速して1~2コーナーでカルソニック IMPUL GT-Rをパス。早々に8番手にポジションアップを果たした大嶋は、そこから前を行くホンダ勢とのバトルに入るが、なんと10周目のヘアピン進入で後続車に追突されてしまいスピン。

 最後尾にポジションダウンをするとともに、その過程で車両前後の空力パーツを損傷してしまう。このアクシデントのためにマシンバランスを大きく乱されたENEOS SUSTINA RC Fは、タイヤの消耗にも悩まされてペースが上げられず苦戦。32周目に国本に交代後もペースアップはならず、他車の脱落によって終盤に13番手にまで挽回も、ポイント獲得となるトップ10への再浮上は叶わないまま、13位でのフィニッシュという不完全燃焼のレースとなってしまった。

■大嶋和也のコメント
今回からエンジンも新しくなり、土曜の公式練習ではマシンの速さも確認でき手応えは充分にありました。残念ながらQ2に進めず、9番手からのスタートとなりましたが、決勝では選択していたタイヤの消耗も考えつつ、序盤は様子を見ながら周回をしていた矢先にヘアピンで追突されスピン。その際に負ったダメージでバランスが悪化し、ペースが上げられず悔しい結果となってしまいました。次の鈴鹿ではボーナスポイントもありますし、ウエイトも変わらずクルマには速さもありますので必ず結果を残したいと思います。

■国本雄資のコメント
予選Q1のアタックでは、個人的には大きなミスはなかったと思いますが、最後に逆転されてQ2に進めずとても悔しかったです。決勝ではなんとか追い上げたいと思っていましたが、大嶋選手のスティントで避けられないアクシデントに遭い、その際に空力パーツにダメージを受けてダウンフォースがしっかり出ていない状態になり、自分のスティントでもバランスが悪く追い上げるレースは出来ませんでした。次の鈴鹿では予選でもタイムを出せるよう色々考え直しつつ、しっかりと戦えるよう頑張ります。

■土沼監督のコメント
土曜の走り始めの状況からは、今回は表彰台を狙っていけるという感触があったのですが、それに反して予想外に苦しい週末になってしまいました。Q1で敗退してしまったこともありますが、決勝でも序盤のうちに集団の中で不運なアクシデントに見舞われてしまい、その後はペースを上げることができないまま悔しいレースになりましたね。レースですから仕方ない部分はありますが、ウエイトも増えないままポイントの多い次の鈴鹿に向かうことをポジティブに捉え、1000kmの長丁場ではありますがチャンピオンシップに生き残れるよう、そこで必ず勝つために準備をしたいと思います。