スーパーGT第1戦岡山は6日、雨の中公式予選が行われ、GT500クラスのQ2が強い風のため行われないなど荒れた展開となったが、GT500クラスはQ1の結果によりMOTUL AUTECH GT-Rがポールを獲得。GT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORTが初のポール獲得を果たしている。
日本列島に影響を及ぼしている低気圧の影響により、午前から雨が降り続く岡山国際サーキット。そんな中、14時からスタートする予定のスーパーGT予選Q1だが、強い雨の影響でコース上の水量が多く、当初の予定から10分間のディレイ。14時10分にGT300クラスのQ1がスタートすることとなった。
しかし、開始直後にマネパ ランボルギーニ GT3が水に乗ってしまいコースアウト。グラベルに埋まってしまい、一度目の赤旗が提示される。セッションは14時25分に再開したが、各所でコースアウトやスピンが相次ぐ展開に。スーパーGTの予選では赤旗の原因になってしまった場合、タイムが無効になるが、IWASAKI apr R8がダブルヘアピンのひとつめでコースアウト。2回目の赤旗が提示されてしまう。
GT300のQ1は残り3分で再開され、各チームQ1突破をかけアタックに向かうが、ここでクリスタルクロコ ランボルギーニ GT3がコースアウト。再び赤旗が提示されてしまう。結局このままGT300クラスのQ1は終了となってしまった。Q1のトップ3は峰尾恭輔のENDLESS TAISAN PORSCHE。2番手に千代勝正のDIJON Racing IS GT-R、3番手にビヨン・ビルドハイムのGAINER DIXCEL SLSとなった。
続くGT500クラスのQ1は、本来であればGT300終了後すぐにスタートするが、少し間隔をおき15時にスタート。この時点で雨は急速に小康状態となったものの、コース上の水量は多いままスタートが切られた。
迎えたGT500のQ1では、REITO MOLA GT-Rを駆る関口雄飛、そしてEpson HSV-010を駆る道上龍がタイムを更新し合う展開となる。そこに割って入ってきたのが、MOTUL AUTECH GT-Rを駆るチャンピオン柳田真孝という展開となった。
しかし、そんな中DENSO KOBELCO SC430を駆る石浦宏明がコースアウト。タイヤバリアにクラッシュしてしまい、赤旗を出してしまうことに。この時点で石浦は6番手タイムを出していたが、これでタイムが抹消されてしまう。
さらに、再開後コースオープンとなった直後、ヘアピンで関口がスピン! リヤからガードレールに接触したが、再スタートしようとしたGT-Rは下り勾配の芝生の上で動けず。赤旗提示となり、トップの関口のタイムまで抹消となってしまう。
セッションは15時27分に再開されたが、ここで再び細かい雨が降り始める。しかし、各車チェッカーに向け続々とタイムアップを果たし、目まぐるしくポジションが入れ替わる。そんな中、トップを奪ったのは柳田。次いで道上、3番手に安田裕信駆るD'station ADVAN GT-Rが続き、4番手には荒聖治のWedsSport ADVAN SC430が入り、ヨコハマ勢が4〜5番手につけた。SC430勢でQ2進出を果たしたのはWedsSportのみとなっている。
続くGT300クラスのQ2では、再び雨が強まり、コース上の水量が増えてしまう。そんな中、ポールポジションを狙うべくアタックが展開されていくが、トップを争ったのはS Road NDDP GT-Rを駆る星野一樹と、GAINER DIXCEL SLSを駆る平中克幸。しかし、セッション終了間際にタイムアップを果たしたのは佐々木孝太駆るSUBARU BRZ R&D SPORT! ただ1台のみ1分41秒台をマークすると、このタイムを上回るマシンは現れず、SUBARU BRZ R&D SPORTが2年目で初めてのポール獲得となった。2番手はS Road NDDP GT-R、3番手はGAINER DIXCEL SLSとなっている。
その後、GT500のQ1がスタートする直前となり、強風と大雨が一気に強さを増し、走行できる状況にならず。GT500の予選結果は、Q1の結果が反映されることとなった。この結果、GT500はMOTUL AUTECH GT-Rがポールポジションに。Epson HSV-010が2番手、D'station ADVAN GT-Rが3番手となった。