5月21日(金)

インディ500 プラクティス7“ファスト・フライデー”

「ここまですべて順調にプログラムをこなせているので、あとはクルマとエンジニアを信じて、明日の予選は思い切り行くとこまで行きたいですね」

 今年のインディアナポリスは天気予報が外れてばかりだ。今日は1日中雨のはずだったが、正午から夕方の6時までプラクティスが行われ、その間に小雨による中断が数回あっただけだった。

 予選がいよいよ明日に迫り、佐藤琢磨(ロータス/KVレーシング・テクノロジー)は昨日からスタートさせた予選用セッティングを今日も行った。そのため周回数は少なかったが、限られた時間の中で初めてのインディ500予選に向け、最後の調整を重ねていた。
 

Q:今日は走れない予報でしたが、走ることができましたね。
琢磨:でも、気温が上がらなかったですね。そこがさらに予想外。

Q:今日は予選に向けてのセッティングをやっていたようですね?
琢磨:はい。今日は完全に予選だけを見据えたプログラムだったので、ラップ数は伸びてないけど、ニュータイヤを入れて、予選シミュレーションを何本か走りました。明日に備えてという意味では、良い準備日にできたと思います。

Q:今日の満足度はどの程度ですか? といっても、また明日のコンディションが今日と違ったものになる可能性もありますが。
琢磨:そうなんですよね。僕自身はドライバーとしてもっと速く走りたい。でも、エンジニアの言葉を借りれば、「今日の状態なら『心配はない』ってことなんです。今日のコンディションでのスピードっていうのは予想の範囲内で、明日の予選ではもっとスピードを伸ばせると思う。

Q:今日は風も吹いてましたね?
琢磨:そうでしたね。風向きも昨日とは変わってました。今日は予選トリムで軽いウイング、ダウンフォースになっているので、クルマの動きは結構ナーバスなところが見えて来たりして、そのあたりは明日に向けてもう少し課題かな?

Q:予選セッティングでの走行中、ドキッとするような瞬間はあったんですか?
琢磨:そこまでのものはなかったです。

Q:明日はいよいよ初挑戦となるインディ500の予選ですが、どんな心境ですか? 準備は万端ですか?
琢磨:そうですね。昨日までも話してきた通り、最低限のラインはすべてクリアしてきている。エキストラを求めたらキリがないっていうか、もっとやりたいことは山のようにあるんですけど。でも、少なくともここまで、エンジニアのガレットと話して、すべて順調にプログラムをこなせているので。あとはクルマとエンジニアを信じて、明日は思い切り行くとこまで行きたいですね。

Q:明日の予選ですが、自分の順位の予想、あるいは希望はどこに置いていますか?
琢磨:やっぱりトップ10は目差したいです。明日は……シュートアウトに進出できるのはトップ9でしたっけ? 自分たちはここまで一度もトップ10以上に行けてないので、明日の予選でどれだけ自分たちがスピードを伸ばせるかはわからないんですけど、明日の朝また走れますから、そこで最終チェックをします。ターゲットとしては、やっぱりトップ9、トップ10を狙って行きたいです。

Q:インディ500では1台のマシンにつき3回までアタックを行なうことができるルールです。今年からのルールだと、4時までの間に3回。明日、1回走って納得が行かなかったら、2回目のアタックを行なうこともありますか?
琢磨:そのあたりのストラテジーはまだこれから練っていきます。明日走ってから決めると思う。とにかくコンディション次第なので、それは明日にならないと分からないですね。一発で終わる可能性もあるし、3回アテンプトする可能性もあるし……

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