18日、全日本選手権スーパーフォーミュラの第6回新型車両開発テスト兼ルーキーテストが富士スピードウェイで幕を開け、午前はナレイン・カーティケヤン(KYGNUS SUNOCO)が、午後は中嶋一貴(トヨタ開発車)がトップタイムをマークした。
19日までの2日間に渡って富士で行われるスーパーフォーミュラテスト。来季から使用されるダラーラ製SF14シャシーの開発テストと、今季まで使用されていたSF13シャシーを使ったルーキーテストを兼ねて行われることもあり、SF14はトヨタ開発車とホンダ開発車の2台が、ルーキーテストには5台のSF13が持ち込まれた。
初日は9時50分から走行がスタートしたが、あいにくの曇天模様。開始1時間近くなると小雪も舞い始め、その頃になると今季インドMRFチャレンジに参戦していた陣川雄大(NAKAJIMA RACING)、WEC世界耐久選手権のLMP2王者のベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)などが相次いでスピン。赤旗が連続する。
非常に路面温度も低く、雪が少しずつ強くなるなどルーキードライバーにとってはかなり厳しいコンディションでのテストとなったが、そんな中で快調に周回を重ねていったのが、2012年〜13年にF1に参戦した経験をもつカーティケヤン。ただひとり1分23秒台に入れ、午前のトップタイムをマークした。
午前の2番手となったのは、ジェームス・ロシターがドライブしたSF14・トヨタ開発車。3番手にはP.MU/cerumo・INGINGの38号車となったが、この車両は国本雄資が序盤にドライブし、終盤になって今季F3に参戦していたナニン・インドラ-パユーングに交代。パユーングは終盤、慎重に初めてのSF13のフィーリングを確認している。また、この日は中嶋大祐がドライブしたSF14・ホンダ開発車は、終始ゆっくりとしたペースで周回を重ねた。
午後に入るとかなり雪が強くなり、コースは完全にウエットコンディションに。コースオープン早々からルーキードライバー勢を中心にスピンやコースアウトが相次いだ。少しずつコースサイドが白くなっていく中で、ロシターからステアリングを引き継いだ中嶋一貴が駆るSF14トヨタ開発車が1分45秒754をマーク。これが午後のベストとなった。なお、午後は中山雄一(KCMG)はコースインのみ。カーティケヤンは午後走行していない。
今回のテストは19日まで行われる予定だ。