28日から、岡山国際サーキットで2014年規定の新GT500車両であるホンダNSXコンセプト-GTが3台参加し、テストがスタートした。フロントからサイド、リヤにかけて8月に公開された際の仕様からは大きく異なっており、実戦に向けた進化を感じさせている。
今季からDTMドイツツーリングカー選手権と車両規則を統一、ホンダ、ニッサン、レクサスという3社が新規定のマシンを投入するが、そんな中で唯一ミッドシップレイアウトを採用、FRを前提に製作されたモノコックを使い、ハイブリッドシステムを搭載するマシンとなったのがホンダNSXコンセプト-GTだ。
マシンは他の2社と同様8月の鈴鹿でお披露目され、その後スポーツランドSUGOでのテストをのぞきホンダだけが独自のスケジュールでテストを実施。年が明けてからも2社のセパンテストには参加せず、岡山にチームにデリバリーされた3台が持ち込まれた。
すでにシェイクダウンは済まされていると言われる実戦仕様の3台のNSXコンセプト-GTだが、8月の仕様からは、外観上だけでも各部で細かい変更が見て取れる。フロントはグリルの開口部の形状が変化したほか、ボンネットピンの位置も変更。バンパー周辺の造形も8月のものからは変更されており、東京モーターショー等で公開されたモデルの造形が活かされた形になっている。
また、今季の規定で重要なポイントと言われるサイドのデザインライン下の部分も、これまでとは異なる形状となった。カナードが追加されているほか、開口部の形状もこれまでよりかなり複雑化しているように見える。また、ミッドシップならではと言えるドア部分の開口部だが、こちらもこれまでより複雑な曲線の開口部が見られ、グラマラスな形状になった。ドアノブの形状も変わっている。
前後フェンダー部分はこれまでとほとんど形状が変わっているようには見えるが、リヤフェンダーからバンパーに続くラインは形状が変わっている。これまでのシンプルなラインからは異なり、複雑な形状に。また、リヤのホイールハウス後端が凹まされたようになっているのはユニークなところ。
これまではホワイトのボディだったが、カーボン地や100号車のオフ専用カラーリングになったことで、より戦闘的な印象となったNSXコンセプト-GT。今後、本番用のカラーリングが施されるとまた印象は変わりそうだ。