TOCHIGI Le Beausse Motorsports
Formula Nippon
http://www.lebeausset-motorsports.com
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦 富士スピードウエイ(4.563km)
不安定な天候にも翻弄されず、しっかりと完走果たす。
予選で見せたスピードを次へのステップへとつなげる。
予選
7月14日(土)
天候/曇りのち雨
コース状況/ウェット
一時ドライ
『とちぎル・ボーセ モータースポーツ』が挑む、国内最高峰カテゴリーのフォーミュラ・ニッポン第4戦が、国内随一のハイスピードコース、富士スピードウェイ(静岡県)で7月14日(土)・15日(日)に開催された。
梅雨時とあって、この時期のレースは雨に見舞われることが極めて多く、しかもセッションの最中にもコンディションが目まぐるしく変わる可能性もあるため、どんな変化にも的確に、かつ迅速に対応できることが求められる。
走り始めとなる土曜日のフリー走行はウェットコンディション。ただし、雨はすでにやんでいたこともあり、路面は徐々に乾いていった。まずウェットのユーズドタイヤを装着してコースイン。システムチェックを行った後、ウェットのニュータイヤをスクラブ(皮むき)に1周充てた後、再びユーズタイヤで周回を重ねていく。そして、路面にはラインができるようになり、ドライのユーズドタイヤを装着。最後に仕上げとしてニュータイヤを投入し、予選へのシュミレーションを行った。
フリー走行の後、再び雨が降ってコースが濡らされるが、予選が始まる頃には止み、路面は限りなくドライという状態。ウェットタイヤでスタートしたドライバーもいたが、チームはこの状況からドライタイヤでコースインさせる。予選開始早々にコースアウトした車両もあって赤旗が出されるが、その中断の間にコンディションはより向上したこともあり、ユーズドタイヤからニュータイヤに交換する。最初のアタックで1分28秒624をマークしてピットイン。セットの微調整を行うとともに、2セット目のニュータイヤも投入。1分27秒829にまでタイムアップを果たした段階でQ2進出圏内のラインとなる13番手。続く最終アタックでは、区間タイムを詰めセクター1で0.18秒、セクター2でも0.16秒短縮するベストタイムを刻み、テクニカル区間となるセクター3での大幅なタイム更新が期待されたが、スローダウンしたマシンにひっかかってしまい更新はならず。そのまま13番手に踏み留まることが期待されたが、惜しくもそれは僅かにかなわず7列目、14位となった。
決勝
7月15日(日)
天候/曇り一時雨
コース状況/ウェット
日曜日早朝のフリー走行もまた、雨のち曇りという状態でウェットコンディション。気温が低いこともあって水ははけず、終始ウェットタイヤでの走行となった。周回を重ねるごとにタイムを縮めていき、最終ラップには1分40秒793をマークする。
決勝直前のウォームアップもやはりウェットコンディション。ここでは攻め込む状態とはならなかったものの、ドライのニュータイヤをスクラブして、より決勝に向けて万全を期すことになった。
上空の雲を見る限りにおいて、レースがスタートした後いずれ強く雨が降ることは確実だった。小雨がぱらついていたことから、中にはギャンブルに打って出てウェットタイヤを装着したチームがあったが、グリッドに着いた段階で路面はスリックでも十分挑めると判断。スタートをうまく決めた嵯峨は1台をかわし1コーナーをクリア、スリッピーな路面をコントロールするドライバー達とのギリギリのせめぎ合いを各コーナーで見せ、コーナー毎に順位を入れ替えるようなバトルが展開される。
ホームストレートに帰ってくるとその順位は14番手となり、その後も14番手争いを続ける。5周目あたりから降り始めた雨は、コンディションを大きく変えることはないもののペースを落とされる状態にと留まっていた。コンスタントにラップを刻む中、27周目にはテクニカル区間になるセクター3に大粒の雨が落ち始め、全体のタイムが著しく落ちる。雲の流れは最終セクションのセクター3側から流れており、この雨は全コースへと広がり、しばらく続くと判断。すぐさま28周目にピットインし給油と併せウェットタイヤへ交換。コースに復帰すると、同じくウェットタイヤに交換したライバルよりも速いラップタイムで周回を重ね、ドライタイヤのままのマシンには1周4秒も速いペースで追い上げていった。そして、全車がピットストップを済ませると、そのピットストップで落ちていた順位を17番手から14番手へとポジションアップ。その後は雨足が弱まって、ウェットタイヤには厳しい状況になっていくが、確実な周回を重ねて14位でフィニッシュすることとなった。
次回のレースはチームのホームコースである、ツインリンクもてぎが舞台。昨年も好感触を得ていたコースとあって、引き続きの健闘が期待される。
チーム監督
坪松唯夫 Tadao Tsubomatsu
COMMENT
予想通り、不安定な天候でのレースになった。雨量が不規則であったが、ドライタイヤでのスタートは不安もなく、あとは我慢比べで、戦略的に給油時にどのタイヤを選択するかによって結果が変わってくるものだと考えていた。雨量が増した中盤にドライバーの判断で真っ先にウェットタイヤに交換したが、順位を上げる為に動かざるを得なかった。結果的にドライタイヤで走り通した上位グループが好結果を残すことになりチームが下した判断はベストとはならなかったが、今後はより大胆な戦略を考える上でこの経験を活かすことが必要と考えている。
Driver
嵯峨宏紀 Koki SAGA
COMMENT
僕のピットストップのタイミングでは、セクター3で雨が強く、最終コーナー側から雲が流れていたことから、その状況が続くことに賭けウェットタイヤを選択しました。天気が目まぐるしく変化する厳しい状況の中で、ドライバーがどれだけ対応できるのかが問われるレースでした。今回の予選は、あと1つポジションを上げればQ2に行けたので、非常に悔しい思いです。走る度にいい方向に向かっていたので、予選順位を上げることでその先の入賞も見えてくると思います。次戦はチームのホームコースでのレースになるので、更に気持ちを込めて挑んでいきたいと思います。
