全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦富士は18日、44周の決勝レースが行われ、2番手グリッドからスタートした平手晃平(Mobil1 IMPUL)がスタートから逃げ切り優勝。2008年以来となる2勝目を飾った。Mobil1 TEAM IMPULは2連勝となっている。
爽やかな晴天に恵まれたフォーミュラ・ニッポン第3戦富士。午前中の予選の余韻も醒めやらぬ14時45分、44周の決勝レースの火ぶたが切られた。迎えたスタートでは、なんとポールポジションのロイック・デュバル(DOCOMO DANDELION)が動けず! 奇数グリッドのマシンはなんとかデュバルを避けてスタートした。
1コーナーを制したのは2番手スタートの平手で、ロッテラー、小暮と続く。しかし小暮の後方には後方からジャンプアップした大嶋がピタリとつけ、1周目で大嶋が前へ。1コーナーでややコースオフしたジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(Mobil1 IMPUL)、石浦宏明(Team LeMans)と続く。
先頭の平手はグイグイとリードを築き始め、ロッテラーもそのペースにはついていけず。一方、平手のチームメイトのオリベイラは小暮、大嶋と相次いでかわし、2番手ロッテラーに接近。しかし、ペースが変わらないせいかオリベイラはなかなかロッテラーを攻略できず。徐々に2台の差は開いていった。
中盤戦以降、後方では井出有治(MOTUL 無限)、塚越広大(HFDP)、井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)による激しいバトルが展開されたが、上位陣は完全に膠着状態となり、接近戦は展開されず。注目されたピット戦略についても、1ピットを行うマシンは現れなかった。
平手は終始盤石の1分30秒前後でラップタイムをまとめ、2位ロッテラー以下に12秒以上の大差をつける圧勝! 2008年第5戦鈴鹿第2レース以来となるフォーミュラ・ニッポン2勝目を挙げた。2位はロッテラーが入り、3位はオリベイラに。4位に大嶋が入ってトヨタエンジン勢がトップ4を独占。小暮の5位がホンダ勢最上位となった。