激闘のレースから一夜、佐藤琢磨が自身の公式ホームページで現在の心境と今年のインディ500、そして最後の1コーナーを振り返った。

 最後はクラッシュというかたちでレースを終えた琢磨は、気になるケガの程度について、問題ないことを明らかにした。
「昨日はレース後に締め付けられるような頭痛もあったんですが、夕方と就寝前にしっかりと施術してもらって、大きな衝撃を受けたとは思えないほど快調です」

 終盤の30周は壮絶なバトルだったと琢磨。しかし、ラスト10周で7位まで落ちたときは焦っていたと明かす。それでも彼は冷静に務め、リスタートに照準を絞った。残り2周で2位に浮上。ダリオ・フランキッティとの一騎打ちに普段は冷静なロジャー安川(ターン1スポッター)も珍しく熱くなっていたという。

「勝負はファイナルラップのあのターン1しかなかったです。それはテレビには映らない風の問題。昨日の風向きはターン2が追い風、バックストレートも斜めからの追い風、それに対してターン4は4つのコーナーで唯一向かい風。一番ダウンフォースがあって安定し、前車に最も接近できる場所なのです。そしてメインストレートも斜めの向かい風、ドラフティングもさらに効きます」

「特にそれまで何度にも渡ってガナッシの2台とバトルしてきて、ターン3であのクルマをオーバーテイクするのは無理だと分かっていました。だからあのターン1しか勝負はできなかった。」

「でもダリオを追いかけるのはギリギリでしたね。もう1周あったら、もう少し狙いを定められたかも知れない。ターン4であと数メートル近づけていたら状況はだいぶ違ったと思います」

「いずれにせよ、スリップから抜け出してターンインする前に並べたときは、勝負がついたと思いました。ただ勝利だけを見て、勝ちに行っていました」

「強烈に幅寄せされていて、ラインは相当タイトでしたけどね。コーナーの進入速度は370km/hを超えていましたし。結果的にはコーナーエントリーで白線まで下に追いやられ、グリップを失ってスライドを始めてしまいました」

「でも勝利だけを見てアタックした。悔いはありません」

(コメントは佐藤琢磨 公式ホームページより抜粋)

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