昨シーズンまで3年間に渡って安田裕信を起用して全日本F3選手権Cクラスに参戦していたスリーボンドレーシングだが、このほど同チームの2010年シーズンの参戦体制が明らかとなった。

 気になる今季のドライバーに抜擢されたのは、昨年Nクラスで3勝をマークした関口雄飛。Nクラスの存在しなかった07年、ナウモータースポーツから全日本F3選手権に参戦して以来(08年関口はフォーミュラ・マスターに参戦)となる“Cクラス”復帰となる関口は、「昨年はNクラスだったので、今年は3年ぶりのCクラス参戦となります。2月に富士でテストをしたのですが、うまくセットアップが出来ずニュータイヤでしっかりとは走れなかったものの、同じくテストを行っていたトムスのマシンに迫るタイムも出ましたし、そのあたりがうまくまとまれば勝負ができる、という手応えは充分。このようなチャンスを作っていただいた、スポンサーの方々に感謝しています」とコメント。

「ナウモータースポーツで全日本F3選手権を走っていた3年前には、表彰台は最終戦のもてぎでの1度だけ。けれど、あれからの2年間セットアップの面で苦労してきた分、自分もレベルアップしているはずですし、スリーボンドレーシングとともに、やるからには少しでも良いリザルトを残せるよう頑張ります」と2010年シーズンへの抱負を力強く語っている。

 また、スリーボンドレーシングは今季、マシンメンテナンスもMKカンパニーに変更することを決定。チームサイドは「2009年度は、優勝1回、2位2回、3位2回総合5位という成績でシリーズを終えました。トムスチームとの力の差は歴然でもありましたが、それ以上に細かいミスが続き、入賞できるチャンスも潰してしまうレースもあり、結果総合5位まで後退し、非常にフラストレーションの残る結果となりました。2010年度は、MKカンパニーをメカニックに迎え、ドライバーも関口雄飛選手を起用し、新たなチーム体制で全日本F3選手権Cクラスに参戦します。また、ホスピタリティ体制も、量から質への転換を図るべく、新たな試みで望みます。ご声援の程、よろしくお願いします」としている。

 マシンはダラーラ、エンジンは東名エンジンが手掛けるスリーボンド・ニッサンエンジンと、ハードウェア面では大きな変更はないものの、悲願のタイトルに向け一新されたスリーボンドレーシング。なお、監督・エンジニアを松岡真司氏が務めることとなるという。

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